あおがにじむ
最近のできごと。 6月6日 21:53

ねこが椅子のあしもとでまるくなるのをさいわいと、なでまわす。

鍵をゴム長の中に落っことして持ち主にひろってもらう。

ぶらぶら歩くうちに靴がすっぽぬける。

プレゼントに小瓶に入った生きたちいさいエビを三匹もらう。

薄っぺらい紙がうっかり手から離れ、風に吹かれたあげく、近くにいた若い女の子の足首にくっつく。

そしてなぜか女の子のほうがあやまる。


おくりがなの間違いがきになってしかたがない。

夜通し焚いた蚊取り線香でのどをいためる。

ねこをストーキングする。

ギターを弾いたおかげでひだりての指先の皮膚が強く生まれ変わる。

養命酒で意外と酔う。

肉球をぷにぷにしすぎておこられる。

あたらしいスカートをはいて回ってみる。

同じくりかえしの中で、こくこくとすぎていく時間がもったいないような、でもたしかに変わっていくこともあって、先にすすんで確かめてみるしかないようなきもちもある。平均台のうえみたいにぐらぐらするたよりないバランス感覚、高いところでゆうゆうとしてみたい。でも低空飛行でおちないように必死こいてたもつのがせいいっぱいで、違う方向をみるべきではないかとも考えているが方法がわからない。なぜそんなに余裕でいられるのと横目で見てみるが、余裕の理由は私のこころのなかにあるので、ちいさいこみたいにすねている。ささいなことで満足できるこころがしあわせになる秘訣なのに、よくばりで、よくばってると結局なくしてしまう。すぎたるはおよばざるがごとしとこころのなかで唱える。


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