「助けて」

翔くんにやっとの思いでメールした

「今すぐ行く、親父と行くから」

五分で翔くんとお父さんが来た

チャイムがなって、私は一生懸命カギを開けた

「大丈夫か?」

翔くんのお父さんが

「深く吸って、大きく吐いて」

いつもするように過呼吸の扱い方をどうして知ってるの?
と思いつつ

落ち着いて来た頃

ママが部屋から出てきた

「人の家で何やってるの!!」

どうしよう!

翔くんが

「それでも母親ですか!」

「あんた生意気なのよ!」

バシッ

また母が翔くんを殴った

「やめて!お願いだから」

「美唯なんか!あんたなんか!」

バシッまたホウキで叩かれた

のに

何故か翔くんのお父さんは冷静で

「すみませんが今夜美唯さんを家に泊めます、勿論学校にも行かせますから。では」

「好きにすれば?正々するわ」

そして私は翔くんの家に泊められた

お母さんが優しく迎えてくれた

「有り合わせだけど」

そう言って夕食をご馳走になった

お風呂まで頂いてる内に

翔くんと翔くんのお父さんが何か話していた

「部屋が無いから俺のベッドで寝なよ、天体望遠鏡、見るか?」

「うん」

除くと、月が凄く大きく見えて

「わぁ!」って言って見てたら

なんか涙が出てきた

後ろから翔くんが抱き締めて
「大丈夫、大丈夫だから、、」

そっと頬にキスしてくれた

それが私達の初キスだった

翔くんがベッドの下に布団をしいた

頬がアザになってた

「翔くん、大丈夫?痛そう」

「美唯ほどじゃないよ、大丈夫、大丈夫!寝るかあ」

「うん、おやすみ」

翔くんの布団はフカフカで、いい香りがした