翔くんのお母さんが、

「診断書も必ずもらってくるのよ?」

と、多目にお金を貸してくれた

「あの、必ずお返しします、ありがとうございます」

「いいのよ、美唯ちゃんのお母さんに貰うから」

優しく頭を撫でてくれた

病院に翔くんが付き添ってくれた

「きっと、バイト休ませてるよね、ごめんね」

「気にすんな、講師は沢山いるからさ!」

診察を受けた

右耳の鼓膜が破れてた

お薬を塗ってもらって

診断書も書いてもらった

でも学校にも出さないのに診断書がいるんだろう、高いのにな、、

その後

翔くんの家に寄って

翔くんのお母さんに結果を話した

その時

翔くんのお父さんも帰ってきて、私の事情を聞いてくれた

翔くんのお父さんは書斎に翔くんを呼んだ
いつも二人で話をして

仲がいいんだなって羨ましくなった

間もなく翔くんが部屋に戻ってきて

「俺んちで住むようになったら、この部屋、美唯の部屋にしていいよ」

「でも、翔くんの部屋は?本当にお父さんとお母さんは賛成してくれるの?」

「荷物部屋を片付けて俺の部屋にするから大丈夫だよ笑、そんなに色々きにすると禿げるぞ?(笑)」

「もう!」

「耳、大丈夫か?」

「うん、、、」

「そろそろ帰ろうか、また俺付き合うよ」

「いいよ、またぶたれるよ」

「だーから気にすんな」

家に着いた 今日ほど家に帰りたくない日はなかった

翔くんの家から私の家までの道のりが

とても遠く感じた