ずっと温めてきた大切な物語があります。
とは言っても具体的な内容は決まっていなくて、でも漠然とした、だけどこうだという確かなイメージがあります。
たまに思い出しては設定を書き出し、修正し、大事に大事に物語を作っているのです。
インターネットで出会ったその一曲に異様なくらい引き寄せられてしまって、そこから物語の1ページが浮かんで、ぼんやりと構想を練り出したのが小学校の高学年くらいだったから、
もう7年くらいは経ちます。
でもその曲と、その物語はもう私の中で大きくなりすぎて、大事になりすぎて、
そのすべてを不純なものを一切省いて注ぎ込もうとするのはとても難しくて、
だから物語はいつまで経っても未完成のままなのです。
文章を組み立てる力もない。
でもそれを文章の上手な人にまかせたら、それはもう私の思い描く物語ではなくなってしまう。
だから私はこうして7年も同じ曲を聞きながら、ただ物語の主人公の、男の子と、女の子の、行く末を、ゆっくりと記しています。
ラストには、7年前に浮かんだワンシーンを。それがハッピーエンドとは言えません。
でもそれが私が物語を書こうと思い立った、きっかけでした。
そこだけは、変えるつもりはありません。
未来、何らかの媒体で私がそれを書ききり、自分の物語を完結させた時、私は何を思うのでしょう。
架空の、しかも自作の物語にこんなふうに何年も思いを馳せるなんておかしいけれど、いつかその日が来たらいいなと思います。
でももし未完のままでも。
私は、それでいいとも思います。
おれは気付いたんだ
自分にとっての
最萌えカップリングは
弟×兄だと!!!!
兄×弟ではなく!!!!
弟×兄こそが至高だと!!!!!
※弟兄に目覚めたので萌え語り
歳は上なんだけど
いつの間にか身長は越されてて
同じ兄弟なのに
弟のほうが顔がよくてモテて
要領がよくてかわいがられてて
常日頃からちょっと
もやもやしてるんだけど
やっぱり血が繋がってる弟だから
なんだかんだ言ってかわいくて
ちょっと抜けてるところもあるから
つい面倒見ちゃう社会人兄
かわいい!!
そんな兄の考えなんかお見通しで
でも俺は兄ちゃんのこと
そういう意味で
好きなわけじゃないんだよなー
あー兄ちゃんにチューしたいなー
兄ちゃんエロいなー
ムラムラしてきたなー
あー兄ちゃんとエッチしたいなー
なんて言えるわけないよなー…
とか思ってる学生弟
かわいい!!
前から弟×兄いいなって
思ってたけど確信した
弟兄は よい (:3っ )っ
とある素敵サイト様の弟兄に
触発されまして…
ぐああすきです…
はじけそうなパッションを
吐き出すために漫画描いてるんだけど
自己満足クオリティすぎて
おそらくどこにも
うpできないとおもうので
一コマだけあげておく
兄かわいすぎてたまらず押し倒してチューしたのち これである
とりあえず満足した!(^з^)-☆
空が真っ赤だった。
夕焼けとはよく言ったもので。
なるほど、まるで空が焼けているみたいだった。
僕はまもなく西に沈むであろう太陽を、ずっと見ている。
いつからか、喋らなくなった彼女のとなりで。
光を直視しているから目は疲れてきたのかもしれないけど、そんなことはどうでもよかった。
そんなことよりも、冷た過ぎる彼女の手の平のほうが気になった。
空はこんなにも熱い色をしているのに。
合唱でもしているような蝉の声が、いつまでも聞こえている。
僕は前を見たまま、繋ぐ手に少しだけ、力を込めた。
7月下旬。
汗ばんでいるのはきっと僕の手だ。
そんな手で女の子の手を握るのは少し気が引けたけど、手を離すわけにはいかなかった。
僕はまだ、そろそろ半分くらいは山に隠れたかもしれない、真っ赤な太陽だけを見つめていた。
ただ手だけを握って。
彼女の方を見ることは、できなかった。
こんなにも小さくて、力のない手をだらりとさせている彼女は一体、どんな顔をしているのだろう。
顔を見るのが怖かったわけじゃない。
でもそうしてしまえば、彼女が今まで頑張ってきたものがすべてなかったことになってしまう。
僕が夕陽からすこし目を逸らして彼女の方を見るだけで、すべて泡になって消えてしまう。
僕は彼女の顔を見ていない。
見ていないから、彼女はきっと今も笑っているのだ。
昨日見たような顔で、きっと、微笑んでいる。
だけど、昨日見た彼女はどんなだっただろう。
姿、服装はすぐに思い出せたのに。
昨日見た彼女の笑顔はもう、記憶の彼方にあった。
「………………古海くん、」
「…………ん?」
「古海くんの手あったかいね」
「乃木さんの手が冷たいんだよ」
「そう?」
「そう」
「そっか」
「うん」
「ねえ古海くん」
「なに?」
「古海くんの好きな食べ物ってなに?」
「……うーん、なんだろう…」
「おしえて」
「…辛いものは苦手」
「うん」
「苦いのもちょっと苦手かな」
「ふんふん」
「あんまりしょっぱすぎるのもなぁ」
「ほうほう」
「すっぱいのもあんまり好きじゃない」
「へええ」
「甘すぎるのも駄目かも」
「そっかー…」
「僕」
「うん?」
「好きな食べ物ってないかも」
「……………」
「…なんかごめん」
「ううん、なんかすごく古海くんらしいね」
顔の見えない彼女が、小さく笑った気がした。
「乃木さんは?」
「え?」
「好きな食べ物」
「わたし?」
「うん」
「…えっと…」
「うん」
「………えーっと、」
「うん」
「………………」
「………………」
「…………ん、…」
「思い付かない?」
「…思い付かない」
「僕と同じじゃん」
「そうみたい」
「でも、乃木さんらしいね」
「――――え」
「乃木さんらしいよ」
僕はわずかに視線を上げて、もう日の沈んでしまった空を見る。
彼女の手は握ったままで、相変わらず顔を見ることはできない。
繋がれた手に、更に力が込められた。
僕ではない。
彼女の手が、僕の手をしっかりと握り返している。
彼女の手は、冷たいままだったけど。
小さく、それでも確かに、息を飲んだような音がした。
蝉の声がうるさくてよく聞こえなかったけど、これは、そうだ。
続けざまに、まだ聞こえる。
ああ、やっぱり、彼女は。
…やっぱり僕は、もう。
―――逃げたくない。
ごめん。
そうして僕は彼女の肩を掴み、彼女の―――――
顔を、見た。