スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

タイトルなし



稚拙な 私です

小さすぎる私です

本当はもっともっと 小さくて いいのです

正体はゼロなのですから



願いは 平和です

正午

ミズスマシの秒針が丸い泉にたゆみなく時を刻みつけて

正六面体の白い部屋に電球が苺の赤にともり

昨日と今日が出会う朝

紙飛行機の僕は折れ曲がった一辺で

思い出すことがある

クローバーが繁茂する野原で遊んだ頃を

青空に吸い込まれていく鳩の群れ

茜雲に繰り返し飛ばした紙飛行機

迷子の友をさがしあぐねた森の中…


今も時折

故郷の山で自分とよく似た友の顔をさがすときがある






ひび割れたコーヒーカップをずーっと使っている

他に手頃なものがないから

買い求めたいほど執着もなく

慣れてしまったから


ひび割れた二人の仲をずーっと続けている

他に代わる人がいないから

買い求められるような物でもなく

失えないものだから


ひび割れたコーヒーカップが新しいものに変わっても

二人の仲は変われない

不器用に生きていたい自分がいるうちは

タイトルなし




大きな

花のわたしは

朝陽をあおぐ


小さな

珈琲のわたしは

孤独をすすっている

タイトルなし



人生はうつろ

わたしは青いむくろ


前の記事へ 次の記事へ