スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

長い長い行列の話

学校の帰り道、私は長い長い行列を見つけた。

(新しいお店でも出来たのかな)

そう思って列の隣を歩いたけれど、行けども行けども列は途切れる様子を見せない。

列に並んでいる人は年齢も性別もバラバラだった。スーツを着た人、老人、小学生までいる。

一体何の行列なんだろう、そう思った瞬間だった。

ずっ、と長い列が一歩前へ動いた。あまりに唐突だったから、私は驚いて足を止める。

「入りますか」

掛けられた声ではっと我に返った。

声の方を見ると、淡いピンクのスーツを着たショートボブの女性だった。

彼女の前には1人分の空間が空いている。

「…あの、これは何の列なんですか?」

「入りますか」

彼女は同じ言葉を繰り返す。

「あの」

「入りますか」

「…………」

ぼうっとした瞳で、彼女は私を見つめている。

「入らないんですか」

「だから、何の列なんですか?」

「並べば分かりますよ」

「…………」

1人分だけぽっかりと開いた空間。何故か手招きされていると感じた。

「順番抜かすの、悪いじゃないですか」

「気にしなくていいんですよ。入りますか」

「…………」

じり、と空気が揺らぐ。決断しなければ。この1人分の空間が消える。

「入りますか」

女性が訪ねる。私は即答できない。彼女はゆっくりと私から視線を外すと、一歩前へ―――。

「入ります!」

私は勢いよくその空間へ体をねじ込んだ。





  *   *   *





あれからどれくらいの時が経っただろう。

いや、まったく時が経っていないような気もするし、気が遠くなるような時間を過ごしているような気もする。

もうよく分からない。

列が動くたび、私は一歩一歩と足を進める。

もはや私は私ではなく、何かの生き物の一部になった気すらする。

この列は一体どこへ繋がっているのだろう。どこかへ繋がっているような気もするし、どこにも繋がっていない気もする。

ふと、誰かが隣にいるのに気付いた。進もうとしている足を私は止める。

スーツを着た若い男性だ。私は親切に声を掛ける。

「入りますか」

「気にしないでください。入りますか」

「入らないんですか」

「入りますか」

――――……。

…………。

……。





end.
+++++
勢いで書いた20分クオリティ。
行列って不思議ですよね〜なんか並びたくなる魔法でもかかっているのかな。
どこに繋がってるかとか、ゴールが分からないと不安になるけど。
なんとなく書きたかっただけなので意味も何もないよ!!
さて、一体どこに繋がってるんでしょうね、この列は。

そうして世界は終わる

「ねぇ、好きな奴いるの?」

この際だからと思って、訊いてみた。

「そりゃいるよ」

「え、マジで?」

「いるでしょ…それなりの年月生きてるんだから」

「それもそっか。ちなみに誰とか」

「言うわけないだろ」

「はは、ですよねー…」

陽が落ちていくように、空は赤い。

「…じゃあ、さ。明日世界が終わるとしたら、なにする?」

「この流れでいくと、好きな人に告白ってこと、かな?」

「明日世界が終わるとして。それで、告白するとしたら誰?」

「そうだね…明日世界が終わったら、言うかな。でも世界は終わらないじゃない」

「あー…それもそうか」

「残念でした」

「じゃあ、今日君が死ぬとしたら、でどうかな?」

「んー……そうだね。それなら言うしかないか」

「誰?」

ちょっと困ったように君が笑った。

「もう、知ってるくせに言わせようとするんだから」

「知ってるけど、確かめたいんだよ」

「…そうだね。言葉にしないと伝わらないよね」

一拍置いて、君は言う。

「あなたが好きだよ」

「…うん、知っている」

二人で顔を見合わせて笑った。血溜の中で、笑った。

もう手も動かせなくて、君に触れることも叶わなかったけれど、それでも幸せだった。

「あなたも言って?」

「君が好き。世界中の誰よりも、一番愛してる」

「…嬉しい」

世界は終わらない。だけど、僕らの世界は確実に今日終わる。

僕らの命は、もうすぐ終わる。

「世界も一緒に終わってしまえばいいのに」

ぽつりと君がそう言った。

火薬のにおいで満たされた、血と炎で真っ赤に染まっているこの世界の空を見ていた。



―――そうして世界は終わる




end.
+++++
なんとはなしに書いてみたかっただけなので、意味ない!
がっと書いた20分クオリティです。反省してない。
性別不明で書きたかったけど難しいねー無理でした。
口調安定してないのはそのせいです。まぁ一人称僕って女の子もいるし。
想像次第ではなんともなる……か?(笑)
満足したし眠いから寝よう。

見えない電話に出てはいけない

一ヶ月ごとの更新とか。もっと頑張りましょう。
…いやーゲームにハマるとさーなかなか書かないっていうか。

すみません。いい訳です。
ゼスティリア楽しいよ!Deemo楽しいよ!ホタルノニッキt(いくつ遊んでんだよ)

自分なりの目標は頑張らなきゃね。
ってなことで、お話ひとつ書きました。電話の話。…かな?(ぇ)
だだっと勢いで書き上げたので、なんかおかしいかもですけど…。
ああ、いつものことか←

読んでみようって人は続きを読む、もしくは題名をぽちっとな。
続きを読む

青い少女と巻き込まれた青年の話

二回目ーイエー☆
とっ散らかっていくのをまとめるのに苦労しました。なんか自由に話進めてくんだもの…。思っていたものと結構違う仕上がりになった。
そんなものです。私クオリティ。
イラストはイメージなので…合ってるかどうだか…(自分で描いてるんだろ)
読みたい方は「続きを読む」もしくは題名をポチッとな。
続きを読む

××××と吸血鬼

なかなかまとまらなかった…前回の後編(?)です。
題名からネタバレしてるけど、いいや。そんな感じで前回〆てるし。
色々アレな感じなので、追記に文載せてます。
イラストもちょっと、なんだけど、…いっか(いいの?)

読みたい人は、追記もしくは題名をぽちっとな。
続きを読む
前の記事へ 次の記事へ
twitter