またまた懲りもせず替え歌ですよ。
閻魔で悪.ノ.娘をば





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『悪ノ冥王』


遠い昔からある処
暗く冷たい冥界の
頂点に君臨するは
赤き瞳の閻魔様

絢爛豪華な調度品
顔の見飽きた獄卒たち
秘書の名前は鬼男君
全てが全て大王のもの

罪を償わないというならば
無限地獄に堕とそうか?
俺に逆らう魂は
粛正してしまえ

「さあ、跪くがいい!」

悪ノ王 闇夜に咲く
鮮やかな彩りで
周りの哀れな者たちは
嗚呼 彼の色香に惑わされる


閻魔大王が羨むは
青と緑の二人の聖人
彼らは己と違う人
闇と対極の光の者

嫉妬に狂った閻魔様
ある日秘書を呼び出して
静かな声で言いました
「あの二人を消してきて」

青の命が摘むがれて
緑の命も奪われた
彼らの恋人の嘆きは
大王には届かない

「ほら、おやつの時間だよ」

悪ノ王 闇夜に咲く
狂おしい彩りで
とても美しい花なのに
嗚呼 毒牙のせいで触れない


悪ノ冥王倒すべく
ついに人々は立ち上がる
烏合の彼らを率いるは
赤と藍の哀れな青年

愛する者を奪ったその怒り
冥界全て包み込んだ
「僕らの憎しみの前では
獄卒たちなど敵ではない」

ついに閻魔庁は囲まれて
獄卒たちも逃げ出した
赤き瞳の閻魔様
ついに捕えられた

「この、無礼者!」

悪ノ王 闇夜に咲く
悲しげな彩りで
大王の為の世界は
嗚呼 脆くも儚く崩れてく


遠い昔からある処
暗く冷たい冥界の
頂点に君臨してた
赤き瞳の閻魔様

裁判の刻は丑三ツ時
草木も眠る静かな夜
大王と呼ばれたその人は
一人牢屋で何を思う

ついにその時はやってきて
終りを告げる声響く
人間たちには目もくれず
彼はこう言った

「ほら、おやつの時間だよ」

悪ノ王 闇夜に散る
鮮やかな彩りで
のちの者たちはこう語る
嗚呼 彼はまさに悪ノ冥王





近々復.讐.の.娘の替え歌をアップします…。