ノミヤの飲み屋。
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2014/11/14 01:09
アートなハートのビートはなくて

今日観たお芝居のはなしを少し。

シアターコクーンで、蜷川さん演出の『皆既食』を観てきました。

ランボーとヴェルレール、二人の詩人のお話。

節々の台詞に共感しつつも、圧倒的な差異を感じて、脳ミソも心もたくさん震えました。

生瀬勝久さんと岡田将生さんがものっそものっそすてきでした。セクシーでした。ドキドキにやにやしたぁ。

それにしても芸術家ってどうして、揃いも揃って享楽的なことや退廃的なことに溺れがちなのだろう。不思議。
芸術家や芸術的なひとって、とても魅力的だと思うしすてきだなぁとは思うけど、自分には絶対になれないしなりたくもないなぁとも思います。

指針としたい、こうなりたい、という憧れを抱くのは、芸術家よりも文化人だなぁ。

文化人、職人や学者にはとても憧れるし、そういう生き方をしていきたいなぁと思います。

そして、絶対に踏み外せない一線を侵せないつまらなさとくだらなさ、激情や痛みの経験の欠落、存在を詩たらしめるものの欠如、があるから、自分にはことばしかないし、ことばも自分を愛してくれるのだ、と思っています。


兎にも角にも、面白い舞台でした。
今日だけでなくここ数日、 みしっ と楽しいことが続いて幸せです。

一昨日は、いつもお世話になっている敬愛する先輩とご飯に行き、

昨日は、次回公演の出演者さんと出会い原作者さんと色々はなし親愛なる彼女に会えてシッペメンバーで飲み交わし、

今日は、大好きなクズの天才と舞台をみて語らったあと、シッペライブのみなさんとゆっくりお食事。

会いたいがたくさん満たされてしあわせ。

ひとと話すと、ぼんやりしてたやりたいがはっきりしたやりたいになって、その瞬間には同時にもうやろうになって、気づいたらやってて、本当に面白いです。楽しい。

自分の周りの自分と出会って関わってくれたひとたちは、真面目にほんとに、魅力的なひとしか居なくて、すげえなぁと思います。

自分はあまりにも魅力や技術や付加価値が無い人間だから、時間を共有していただけることはまじで本当に有り難いことで、感謝しかない。

いつもいつも自分ばかりが得をしている気がするけど、こんな自分と共有した時間にも何かしらの面白みを見いだして付き合ってくれていることも感じるわけで、やっぱり、ひととしてものすごいと思う。ありがたや。

一匙でも何か返せるように、
一ミリでもこの素晴らしい世界や環境に足るひとに近づけるように、
一秒でもながく見捨てられずに居られるように、

努力は苦手だけど、精進はし続けたいです。


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