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会話のみ

あ「あぁっ……やぁ……」

は「あ゛ぁ?こんなまだ序の口だろう」

あ「ハレルヤ……でも、ぁあそこはっ」

は「なんだぁ、もう降参かぁ?」

あ「そ、そんなことな、ぁ」

は「ふぅーん……ここがいいのか」

あ「ぁああ……ッ痛い……!」

は「ぎゃはははっ何いってやがる!気持ちいい、の間違いだろう?!」

あ「……もう、やめて……ッハレルヤ!」

は「やってほしいっつったのはお前だぜぇアレルヤぁああ!」





* あとがきという名の言い訳 *

くわしいことはご想像におまかせします。

ハレアレにすらなりきれない何か

病み注意。





気が付くと真っ赤に染まったぼく。周りには幾千の屍。
ずしりと手に重みを感じて、視線を向ける。そこには赤く濡れた凶器。
しばらくそれを見つめ、そして理解する。あぁぼくが殺したのか。
不思議となんの感情も浮かんでこない。もしかしたら麻痺しているのかもしれない。
ぼくはそのために造られた化け物。そうだとしてもおかしくない。

殺したくなかったけど、……化け物だからしかたがないんだ。

(本当に?)

重い身体を引きずりながら歩く。ぴちゃぴちゃと音を立てながら血が滴る。
ふ、とガラスにうつる自分をみた。笑っていた。ひどく楽しそうな、狂気に歪んだ笑顔。

――っ!!

コ レ ガ ボ ク ?

「あ゛ぁあ」

ふいにフラッシュバックする記憶。逃げまどう人々、おもしろがって追いかける自分。
死にたくない助けてくれと懇願する声を無視して頭を打ち抜く。飛び散る脳髄。命をむしり取る快感。

自分の身を守るはずが、いつしか残虐な無差別殺人鬼。

しかたがないなんて嘘だ。だってこんなにも殺しを楽しんでるじゃないか!

「ぅあぁあああああぁああ」

突如として麻痺していた感情がわき起こる。
人を殺してしまったことに対しての、それを楽しんでいた自分に対しての激しい嫌悪感。

「ぁああぁああ……ぁ」

肺のなかの空気を全てはき出してもまだ、足りない。
のどが痛い。苦しくて吐きそうで、でも自分が殺してしまった人たちはもっと痛くて苦しくて、そして怖かったんだろうな。

手に持つそれが目にはいった。頭に突きつける。引き金に掛かる指がふるえる。目を瞑る。

『おいおい、逃げるのか』

どこからか声がした。
ここにはもう自分以外誰もいないはずなのに。

反射的に目を開けた。そこには自分とよく似た、しかし自分とは違う金色の瞳を持つ少年の姿。

『死ぬなんてじょーだんじゃねぇ。おれはまだ殺し足りないまだ生きていたい』

聞き慣れた自分の、でも自分じゃない声。

ガシャンと、音がした。手から滑り落ちる凶器。
自分が自分じゃなくなる感覚。
遠のく意識のなか、最後に聞こえたのは、やさしい声。

『死ぬなよアレルヤ。おれも一緒に背負うから』

殺したくて殺したくなくて、死にたくて死にたくなくて。
でも人殺しの罪を背負って生きるにはぼくはあまりに弱すぎて。

だから、きみが生まれた。





+ あとがきというなの言い訳 +

ハレさん誕生捏造話。く、暗い。こんなはずでは!
でもイっちゃったアレは超楽しかった(ぇ

実は最後のくだりが書きたかっただけというシロモノ。
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