おじいちゃんが死にました



89歳。あとちょっとで90歳だったね。




おじいちゃんが死んでから
2週間くらいたつけど
いまだに実感が
いまいち湧かないとゆうか


一緒に暮らしてるわけじゃなかったから
おばあちゃんちに
行けばいるんじゃないかとか
考えてしまうんだよなあ

そんなことあるわけないんだけど



おじいちゃん、
いつもいつも
死んじゃう死んじゃう

言ってて
で、病院つれてくでしょ


でも全然悪いとこなんか
1つもないんだよ


おじいちゃんの
気がすまないからって
とりあえずお医者さんは
薬(とゆうか栄養剤?)
をあげてた


結局おじいちゃんが
人生で初めて入院したのは
亡くなる1週間前のことだった



それまで
入院したことなかったって
どれだけ健康だったんだおじいちゃん


しかもその入院も
特に病気があったわけでもなく
点滴打って
終いには
でてってください
って言われたくらいだよ



89歳で、なにかの
病気でなく
老衰でなくなったてのは
おじいちゃんが
本当に健康だった証拠だ



そういえば、


私がおじいちゃんに
最期に会った日、
おじいちゃんとおばあちゃんと
お母さんと私とで
お昼ご飯を食べたんだけど


おじいちゃんはすでに
あの時から
あんまりご飯
食べなくなってて
それでも私が来たからって
一緒に食べようってなって

デパ地下で買ったお弁当
おいしいおいしい
って食べてた


そしたら私の方見て
「やっぱ若い子と食べると
ご飯も美味しいなあ」
みたいなこと言ってて、


ご飯食べながら
目に涙溜めて
私のほう見て、


「神様みたいだ」
って涙声で言ってた


「なんで泣くんだよ〜」
って思ってたけど


まさかあれが
最期だなんて思わなかったからなあ
あの時は


思えば、

おじいちゃん
ボケが進んで
おじいちゃんに
会いに行く度に
同じ質問ばっかで、
決まったように
「勉強頑張ってるか?」
て聞いてきて


ボケてきてるから
仕方ないのに
私はそれがめんどくさくて
冷たくあしらうみたいな
態度とってたんだよなあ


もっと優しくしてあげればよかった
耳が悪いからって
適当に答えたりして
もっとちゃんと話を
聞いてあげればよかった


今さら後悔しても
もう遅いけど



おじいちゃんごめんね



ありがとう





でもおじいちゃん
死ぬ前の日、
もう認知症で
記憶がいちばんよかった時
おじいちゃんにとったら
仕事してた時に
戻ってたらしくて
病院のことも
新居だと思ってたんだと

仕事は息子に任せたから
これで安心して死ねる
って言ってたらしい




安心して死ねるって
言って本当に
死んでったなんて
いい死に方したなあおじいちゃん


よかったよかった




天国でチャッピーと
遊んであげてくれ!!!




そんなお話。