スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

竜胆の咲く夜に act.2(雲骸長編)



六道はあの日、白蘭に敗北した時に右目の損傷により傷口から焼けるような痛みと酷い熱を発症し、昏睡したまま監禁状態へと陥った。

その日から彼にとって生き地獄が始まる。

朦朧とした意識のまま、化膿止め等の抗生物質や解熱鎮痛薬を投与されない代わりに毎日他の薬を打たれた。記憶を改竄し白蘭の手足として動く為の駒になる実験や洗脳、薬といった類のものを無理矢理施され、本来なら幼少時の体験により耐性がつき常人以上に強くなっていた精神は右目の損傷により剥がれ落ち、その隙に洗脳される事を許してしまった。その後は完全にボンゴレ側の敵という立場に堕ち、何人も味方が傷付き殺されていく内に幹部の間では六道殺害という結論に至り実行されそうになった。
だが、無事に雲雀と沢田綱吉の手により保護され、二人の必死の働きかけによって殺害される事は無くなった、但し条件付きで。

六道骸を沢田綱吉か雲雀恭弥の下で完全に監禁もしくは監視付きで、完全に危害が無いと判明してから最低でも半年は軟禁状態にする事。それがボンゴレの幹部や守護者達が出した条件だった。

ずっと自由の無かった彼を救い出しても結局は水牢の中と変わらない。ただ文句を付ければ六道は今度こそ殺される、そう考えると条件は飲むしかない。苦渋の決断だった。


雲雀の住む日本家屋の一室、家具も布団も本当に何も無い部屋が六道にあてがわれた。首輪を嵌めて鎖で繋いで少しでも暴れたり自殺しないように部屋に何も置かないようにし、夜に雲雀が帰ってくると首輪も鎖も外され共に食事をして就寝をする。そんな毎日の繰り返し。

一見単調な毎日だが少しずつ変化もあった。最初六道は我を忘れて暴れたり舌を噛みきって自殺しようとする度に拘束衣と猿轡が必要になっていたが、それらも不要に近くなっている。

今は普通に雲雀と話しているかと思えば、突然敵意剥き出しになったりと正常と洗脳の間を苦しみ生きていた。








夕飯が食べ終わった後、二人だけの寝室の障子を開けると雲雀は縁側に座った。もう夏も終わり肌を撫でる夜風は風呂上がりにちょうど良い。着流しの裾が時々強い風で僅かでも捲れるのが難点だが。
こんな時君なら何て言うだろうか、と瞼を閉じて過去の恋人に向かって想いを馳せる。






『恭弥、風邪引きますよ。君は季節の変わり目に重い風邪を引きやすいんですから…』
『……どれだけ前の話してるの、今はそんな事ないよ』
『さあ、どうでしょうね』

後ろから藍色の羽織を肩に掛けられて振り返ると、風呂上がり故か髪が少し濡れて滴る恋人がクフフと独特の笑みを浮かべて小首を傾ぎ見つめる彼がいた。ムッと唇を尖らせて睨み付けても余裕綽々とばかりに笑む表情は崩さずに雲雀の隣に腰を下ろす。涼しい風が吹き抜ける中、中庭に作った日本庭園の鹿威しが時々カコン、と鳴った。

『…明日、イタリアに行くんだってね』
『ええ、少し私用で』
『嘘吐き』

六道の言葉を声を重ねて遮る。嘘だという絶対的な自信があった。十年もずっと一緒にいた所為か嘘を吐く時の癖などなくても感覚で見抜けるようになっていた。雲雀に睨まれた六道は数回瞬きしてから困ったような笑みを浮かべて鴉色の髪をあやすように撫でる。十年の月日のお陰で雲雀が何に怒り、どうやったら怒りが鎮静するか六道も十分熟知していた。

『クフフ、君に嘘は通用しませんね…でも僕が動く事で少しは現状を打開出来るでしょう』
『…違和感無く潜入出来るのは君だけだからね』

六道が忌み嫌っている赤い右目の能力も今や組織にとって必要不可欠なものになっていた。その事はボンゴレなら全員周知の事実。だからこそ沢田綱吉が死んだとされる今、敵地に乗り込み情報を得るには六道が最適だった。雲雀もそれは十分に理解していた事だが今回は今までとは訳が違う。相手はあの沢田綱吉を倒した男だ。相当の手練れである事予想出来る、だからこそ不安だった。

『そんな顔しないで下さい、僕は大丈夫ですよ』
『……あくまで君は情報だけだからね、無事に帰って来なきゃ許さないよ』
『心配性ですねぇ、君こそ僕の居ない間に無茶して傷を負ったりしないで下さいね?君は戦闘狂ですから』

唇を曲げて不機嫌さを露わにする雲雀を見て、クフフと独特の笑みを洩らしながら六道の顔が近くなると緩慢に瞼を下ろした。唇の感触や髪が肌に触れる擽ったさ、名前に反して確かに存在する体温が心地良いと感じると同時に暫く離れ離れになる事が寂しく、軽く下唇を上下の歯間に挟み雲雀からも吸い付く。徐々に熱が高まるのを感じて唇を離し視界を開くと、六道も自分と同じように熱に浮かされた眼だった事に小さく笑みを洩らし、耳元で囁くと目の前の男も同様に笑って頷いた。

『風邪引かない為に、君が行火になって』






淡く甘い睦言を思い出し雲雀は苦笑した。過去と現在の差違が有りすぎていっそ滑稽だと。季節の移り変わりはあったものの縁側から見える立派な日本庭園も、絶え間ない水の音や時折鳴る鹿威しも何も変わらない。雲雀の外見も思想も。変わってしまったのは、

「恭弥、風邪を引きますよ。君は季節の変わり目に重い風邪を引きやすいんですから…」
「……どれだけ前の話してるの、今はそんな事ないよ」


「…クハハ!そのまま死ねばいいのに、マフィア風情が!!」
「………」

六道骸、唯一人。それと六道を想う雲雀の気持ちだった。



To be continued...

聖地。

昨日はくろの誕生日でした。おめでとぉおっ!!

本当は先週じゃなくて昨日祝いたかったけど、サークルがあるなら仕方ないよね;
君の一年が充実した良い年でありますように!





そして玄鳥は予定が空いてるので朱里と一緒にバラ園行ってきました!!めっちゃ遠いー!そして朱里と地元が近いー!(笑)
厳密に言うと区は違うけど隣同士だから地元話が出来て楽しかった!ここのお店が…って言うと伝わるのでなんか嬉しい^^

前半は戦人卿夫妻、後半はアニメの霧合わせでした。

うみねこの聖地って事で薔薇は全く咲いてなかったけど、うみねこレイヤーさんが結構多かったです!

ほんのちょっと嫌な事もあったけど、それを相殺するぐらいに朱里のベアトと骸に癒された!!一日ありがとう!

ツーショお願いされた時にEP6の再現をやったらかなり好評でした!銃持ってって良かったぁぁああ!!やっぱりバトベア良いね!!ベアトが腰細いし可愛いし、似合ってたよ(*^o^*)

途中で戦人+ベアト+縁寿の三人に声掛けて頂いて、初対面にも関わらず5人で意気投合して楽しかった!!
だって三人とも可愛いし、5人ともうみねこと復活が好きだと判明したから余計に!!それも骸好きさんと雲雀好きさんだった!

後半のアニスペ骸も見つけて頂いて走って声掛けて頂いた時に(うちらは他の方に声掛けて頂いてたので移動できず;)、ベアトが戦人のスーツの上着着ててすっごい萌えた!!何これ可愛すぎる!!戦人がベスト姿で格好良いなぁもう!!縁寿はマジ天使!!

探して下さってありがとうございますー!!
お写真撮って頂いて、その後もお話してたら本当に楽しくて!
波長の合う方々とお話が出来て本当に楽しかったです!!


そしていっぱい交流してたら後半が全然ピンの撮影出来なくて!骸をいっぱい撮りたかったなぁ!!

でもすっごく楽しかった!

帰りは…話が盛り上がってて二回電車を降り忘れました(笑)
でもたくさん朱里と話をして楽しかったし、結構遠くても行った甲斐がありました!……でも頻繁には行きたくないけれどももも。体力があぁぁ…orz

そして6月9日に朱里と骸誕決定ーっ!!その前後の日曜日には飛鳥と骸誕!
今年も骸誕満喫してきます!!


一日お疲れ様でした!!

竜胆の咲く夜に。act.1(雲骸長編)

幸福も安寧も、たった一つの約束も全ては過去の遺物。僕達が失ってしまった物、それらはきっと再び戻る事の無い。

でも願わずには居られないんだ。



「もう一度」と―…









呻くような小さな悲鳴と乾いた音。
何十分も何時間もこの音だけが聴覚を支配している。長時間に渡る行為により耳に慣れてしまった単調な音にいい加減辟易し、強く乾いた音を響かせれば一際大きな悲鳴が上がると満足そうに雲雀は舌なめずりをして下を見下ろす。その足下には床に倒れ全裸で身体を縮こまらせる六道が、いた。死んだように動かぬ身体はか細い呼吸により辛うじて生きてはいるものの全身には赤や青の痣や傷痕が無数に刻まれている、六道は長時間雲雀により暴行を加えられていた。まるであの忌まわしき十年前の出来事の立場が逆転したみたいだと他人事のように雲雀は思う、但し暴行の理由は全く異なるものだが。


「……ごめ、なさ…」


限界を迎えた身体はとっくに何も動かない、微かに発した音を境に意識が落ちていったのを確認するとその傍らにしゃがみ込んだ。汗や血で顔にこびり付いた前髪を指先で払うと涙で濡れた顔が見える。傷付きながらも眠る顔は25歳を越えたというのにあどけなさが残る錯覚さえ思わせた。
暫くその頬を撫でて十年間で美人へと成長を遂げた顔を眺めていると過去への寂寞の想いと現在への憎悪が入り混じり、再び彼を殴りつけてしまいそうで眼を逸らす事で思考を強制的に途絶えさせた。過去も現在も想うのは目の前の男唯一人なのに。

雲雀は奥歯を噛み締めると傷付き意識を失って横たわる六道を抱きかかえベッドへと向かった。この身体に触る度に月日の流れを感じさせられる。十年前より伸びた身長、十年前より伸びた髪、十年前より薄くも付いた筋肉……十年前より笑わなくなった恋人……



暴行の理由は一週間前に遡る。
過去から来た沢田綱吉達が白蘭を倒し在るべき時代へと戻り現在の自分達は白い装置から解放された、これで世界は元通りに戻ったと思っていた。

一番大事な物以外は。

雲雀は全てが終わった後真っ先に捕らわれていた六道を迎えに行った。今はボンゴレの保護下にあり隔離病院にいると獄寺隼人に聞いてすぐにその病院へと向かう途中、一つの疑問が浮かんだ。――何故隔離されたのか。確かに彼は凶悪な犯罪者であり死刑囚というレッテルが貼られている。だがその程度、だ。現にミルフィオーレと戦う前まではボンゴレ基地も自由に行き来していた、全ては今更だ。白蘭の元で何かあったのか―…

「恭さん、着きました」

草壁の言葉により我に返ると考えても無駄かと雲雀は思考を中断して車から下りた。

病院の廊下を歩けば革靴の音が響く。自分と後ろから付いてくる草壁…その二つの音以外は何も聞こえずただ静寂だった。静寂過ぎた為にもしかしたら通り過ぎてしまっていたかも知れない。そしてガラス越しに見える六道の病室を見て愕然とした。白い部屋、白い椅子、白い拘束衣に身を包まれ視界も奪われ猿轡を噛まされ座っている彼は以前より線も細くなり些かやつれていた。そっとガラスを指先で触れる。硬質な感触とその温度が何もないが為に伝わる冷たさが既に生命を奪われた彼の体温そのものに思えて表情顰めた。

部屋の端にある扉に気付くとそのドアノブに手を触れて回す。後少しで自分の物へと戻ってくる、そう思うと酷い焦燥感に駆られた。

「…六道骸は現在普通ではない状態と聞きますので危険では?」
「だから何。そんなの関係ないよ」

隣から聞こえる声には鼻で笑って一蹴して。その言葉の意味も深く考えぬまま白の部屋の中へと、入った。カツン、と廊下よりも革靴の音は響いてる気がした。その音にピクッと肩を揺らす姿に生きている事を感じ取り近寄ると迷わず視界を奪う布を外して猿轡も外して床へ落とした。
ゆっくりと緩慢に開かれる非対称的な硝子玉に腰を曲げて自分を映す。久し振りに見る彼は前よりも儚げに見えて。視線が合うと彼が目元を細めて嬉しそうに微笑む姿に自分も思わずつられて表情を和らげる。口を開き久し振りに聞いた言葉は、


「白蘭…っ」


残酷だった。一瞬彼の言葉が理解出来ない、音としては分かるのだが意味を理解したくないと脳がそれを拒否する。何故彼が自分を見て敵の男の名を呼ぶのか、どうして自分以外の名前を呼びながら愛しそうな眼を向けるのか。

「むく、ろ…?」
「びゃくら…、ひばり…きょ…や…?」

どうして雲雀だと認識した途端明らかに落胆する表情と憎悪と殺意の入り混じった視線を向けるのか、どうしようもなく苛々する感情は止められない。彼が紡ぐ他人の名前が、自分の名前が。全てが許せなかった。

「……嫌い…マフィアが僕、を…白蘭を、あんなに愛し合ってた僕らを!!」

奥歯をギリ、と音が鳴る程歯軋りして。理性の糸が切れる音が脳内に微かに聞こえた瞬間、思い切り頬を平手打ちすると拘束衣の所為で受け身が取る事出来ずに痛みに呻きながら床に転がる白。何度も叩いて殴って蹴って。まるで十年前とは逆の立場だと冷静な思考とは裏腹に激しい暴力を繰り返す。
声も上げず無反応になった時に意識が無くなったと分かり漸くその手を止めた。手が打撃により赤く変色し痺れて痛い、それよりも心の方がもっと痛い。

「何で…君なんか大嫌いだ…!」

空しく反響する雲雀の叫んだ声を独房に入った草壁だけが険しい表情をして聞いていた。




To be continued...

雲誕。

雲雀誕のケーキ決まったー!!

今回ケーキ担当を引き受けて雲雀っぽいケーキを色々と探してたら、2〜3人用でちょうど良さそうなシックで格好良い上に雲属性カラーっぽい(紅紫、みたいな?)ケーキと和風な抹茶ケーキが見つかりまして!和風ケーキとこれ、どっちが良いか聞いたらシックと意見を貰えたので決定ー!!明日電話で予約します…++

5月5日は待ち合わせ場所に行く前にケーキ屋さん寄らなければ!!ここのお店初めて行くけど迷子にならないか心配…;






あ、今更ですが七血SSを読んで下さった方々。お付き合い下さって本当にありがとうございました!!
書きたい事を書ききった上に七血はBLより家族派なので、今後書く事はきっとないと思いますが、ずっと好きです。…でもアビーと影レナが怖くて前編の一夜と二夜の再プレイは絶対しませんが←


どのくらい先になるかは分からないけど、いつかアーウィンが笑える日が来る事を願ってます。


――彼の行く手に、茜と山査子の棘があらんことを――






さて、結構前から妄想してた雲骸をそろそろ載せようと思います。二年前から書いてるアレがまだ書き途中とか遅過ぎですが。最初辺りからこのブログを見て下さってる方には分かるアレです。

ガゼの「苦悩と昏睡(直訳)」という曲をモチーフさせて頂きました。

このSSをあげるにあたって一応事前に注意文を。

完全にシリアス、かつダークで死ネタです。また、骸雲骸前提で白骸後の雲骸です。ややこしいです。

まだ未来編が完結する前、寧ろ骸の生死が分からない状態で書き始めたので完全に未来編の結末を捏造です。

曲は私なりの解釈なので、ご本人様の意向とは違っていても温かい目で見て頂けると嬉しいです。

かなり執筆速度遅いです。


以上です。
では明日以降から記事をあげたいと思います。

一週間早いけど。

今日はくろたんと池袋で遊んでました。

一週間早いけど誕生日おめでとうー!!

今日は10時30分に待ち合わせしてたのに結局11時に合流…ごめんね、くろ。まさか急行が来ないとは思ってなかったんだ!

合流してくろの希望でナンジャタウンに。なんかねー、いっぱい食べ過ぎたよ!!水餃子に手羽先餃子、タヒチカレーに抹茶のアイス!今回マクロスに銀魂にモンハンがやってたけど一回も関連商品食べなかった…;

なんかモンハンのイベントがちょうどやっててキャラとかはよく分かんないけどアイルーが可愛くてニヤニヤした。

ナンジャタウン満喫したら乙女ロード巡り!K-BOOKSにまんだらけにらしんばんにメイト行って、らしんばんで初代編の上と下を購入。うみねこも買いたいなぁ、タロットカードが付くなら尚更!
その後にゲーセンでくろが音ゲーやって、シューティングを一緒に再び!ナンジャでも同じのプレイしてたんだけど、途中で操作が分かんなくなった…;シューティング難しいけど、でも楽しかった!

今度は電気屋さんを三軒回ってくろが買いたいものを探しながらiPod見てたら、タッチ欲しいー!!アプリで遊んでたら何回か店員さんに捕まったよ;
この前のイベで私が飲み物の蓋をちゃんと閉めてなくて、思いっきりバッグの中で零してからiPodさんのバックライトが付かなくなりまして。普通に曲は聞けるんだけど画面が暗いのよ。だから今度はnanoさんじゃなくてtouchさんが欲しい!

最後にスイパラ行って食事。デザートのタイミングでプレゼント渡しました……うん、家電。すっごくびっくりされた。
や、くろへの誕生日迷ったんだよ!服と家電で!!

でも服ってセンスとか好みの違いあるし…いくらゴシック系好きでもOZZとPNじゃやっぱり違うしね。家電でも迷ってたけどくろが花粉症って言ってた気がしたけど確かじゃないし……それですっっっごくやりたくなかったけど電話でくろに花粉症か否かを聞いてイオン発生器のプラ●マク●スターを購入。プレゼントがバレバレの行動とかしたくないんだよおぉっ!!

無事に渡せたし使って貰えたら嬉しいな^^



いっぱいご飯とデザート食べて、池袋でばいばい。

くろに逢うの久し振りだけど本当に楽しかった!一日ありがとう!!
前の記事へ 次の記事へ