広い。昔熊本城か何処かいった時もあんなだったんですが、大阪みたいに公園の真ん中にぽつんと城があるわけじゃなく、堀に掛かってる橋を渡って、城門から入ると其処に公園。
その奥に城。
流石、城が売りな町。土地を惜しんでない。
最初に、中全部見たら90分くらい掛かりますって注意書きが。
本丸だけじゃないんですよ、残ってるのが。西の丸と、櫓が残ってて、いい感じ。
んな訳で、西の丸から探検。
ホント、当時の建物なんです。
電気も入ってない。
いじってあるのは火災報知器が付けられてるのと、解説書きの掲示くらい。
気分としては知らない家とか隠れ家(隠れてないけど)を探検している感じ。
階段も急で結構怖い。
幾つも部屋があって、中にも入れる。何も無いけど。
ホント凄い。
こんなのが現存してる辺りで既に感動。
西の丸を探検して、お庭ぐるぐる。
丁度紅葉の綺麗な時期で、庭もステキでした。
庭園じゃないです。ホント庭。あんな繊細じゃないんよ。
石畳も良かった。コケたけど。厚底で行くな。私。
で、色々外にあった倉の跡とか井戸とかも見て、お待ちかねの天守閣。
ホント、純和風建築大好き。寺とかも好き。
天守閣の中も、凄かった。
ちょっと中に入るまで、姫路の郷土資料館状態だったらどうしようかと思っていたんですが。
城に関わる藩主の資料とか、出土品とか、そんなのは展示してあるんですが、煩すぎずで。
必要最低限と言うか何と言うか。
兎に角、城を見る事にひたすら重点を置ける感じで良かった。
流石は最大の現存天守閣といったところか。
実際の、人が住んでたお城を見てみたいです。
畳が敷いてあって、襖が入って、生活用品やら武具やらが置いてあった筈の其処は、今はその殻しか残っていないので。
壁には武器が掛けれるようになっていて、階段はいざと言う時に閉められるように。
窓の脇に良く見ると石を投げたりする小窓のようなものも有ってね。
昔、夢に見た秘密基地が其処に有る感じ。眠っている間に見る、方の夢。
夢の中でね、さも当たり前のように私は家の裏に有る小さい入り口から秘密基地に階段を下りていって。
其処が、純和風の、ホントこんな感じの部屋で。
四方を襖で区切られていて、その襖の先には無限に部屋が広がっていて、何度も見たその夢で私は遂に、その端まで行き着くことが出来なかった。
今考えると不気味っちゃ不気味な夢なんだけど。
日本人形とかが箪笥の上に居たりしたし。あと鞠とか転がってた。
でも私は其処が大好きで、城に来ると、その夢を思い出す。
塗り固められた白い壁に、巨大な木の柱と梁が通ってて、木造でこんな巨大な建築物が造れるんだ、って感じ。
だって6回、階段上ったんよ。
羽柴秀吉の頃から、有った城よ?
其の頃は此処まででかくなかったみたいだけど。
だから、屋根の瓦に入ってる家紋とかも8種類とかあるの。
勿論豊臣家の五三の桐の紋も入ってる。
面白くて仕方が無いよ。此処。
姫路城は、山城に分類して良いのかな?小高い丘位の感覚だけど。
天守閣一番上まで登ると街が一望できます。
姫路の町並み自体は普通。ちょっと栄えた地方の駅前って感じ。
いや、もっと寂れてるかと思ってたんだけど。
だから、超高層ビルは無いけど、そこそこ高い建物には遮られてる。
でもいい眺めです。
そりゃ殿様も気分イイだろうさ。
重度の高所恐怖症の私にとっちゃ、気分悪いけどな!