『ひな菊の人生』
吉本ばなな 著
"死"ってよくわからない。
誰もがいつかは必ず死ぬんだって思うと
「何で今生きてるんだろ」って思う。
その後すぐ「生きるために生きる」っていう、あのマンガの主人公の言葉が出てくる。
生きているんだけど、生きて、何をするのか。
何かを残したいと思ったりする。
たとえば、ミュージシャンなら、CDとか、ある人の心の中に、その音楽が残る。
「じゃぁ、私は?」って思うと・・・今までに会ったすべての・・・とまではいかなくても、
何人かの心の中に、"私という存在"が残っているのかな・・・?
残すことに意味があるのか考えてみる。
ダリアとひな菊のように、
その残ったところの人の心、その人のためになる・・・?
ためになってどうするのか。
その人は、遅かれ早かれ、死んでしまうのに・・・
そしてまた、どうどうめぐり、わからなくなる。
でもやっぱり、その人のためになるのであれば、それでいいやって思う。
何か、残っているだけでもいい。何かを考えたり、気付いたり、思ったりするだけで、
その人の一部だ。
誰かのためになることをしよう。
自分のためでもいい。
それが、誰かのためになって、また、自分の喜びという、ためになるのだと、
そう信じて。
忘れないでいよう。
●追記
人から出てくる悲しみ
どんなものであっても、何か不意に気付かされ、生まれてくる
それか、無意識にも意識的にも、積み重なっていたから、それが出てくる
後のものにとらわれる
あぁ、すべてはここにつながっていたのだと
だけど、その端っこにある、隠れてる、大切な気持ちたち
それが、どういうものなのか、ちゃんと理解できてないけれど
でも、こうやって存在する中で、かかせないもの
なくちゃならないもの
どこに頼るでもなく、誰かに頼っているのか、それとも、互いに頼っているのか
人の弱さと、明日には忘れている、そんな気持ち
どこにあるでもないのか、ただあるだけなのか、あっても気付かれないのか、
ただ残る、人生の箱、