スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

拍手返信

アユム
「お久しぶりでーす。
いや死んでないよ。まだまだ現役だよ。
エイジにばっかりコメントきててしょんぼりなんかしてないぜ。
ただちょっと、な…実はプレイ経過を書いた紙無くしちゃって1からやり直ししてるんだ。
だから俺今リアルにレプリカ状態!レプリカアユム!
そろそろ追いつくから待っててくれよな。
さーて返信返信」


エイジくんが…の方

アユム
「だってよエイジ!ほらアレ言ってあげてお母さん見ててあげるから!」
エイジ
「言わないしお前の息子になった覚えはない」
アユム
「もーこの子ったらワガママばっかり言ってー。
コメントしてくれたんだからちゃんとお礼しなさいって言ったでしょ!」
エイジ
「……」
アユム
「………」
エイジ
「…この屑がー!」
アユム
「出たー!サンキューエイジ!これでサティスファクション!
コメントありがとうございましたぁーっ」

ポケモンソウルシルバー34 ☆BOSS シルバーマウンテン

「パスワードは…ヤドンのシッポ、ラッタのシッポ」

ボスの部屋のドアはすんなり開いた。
おっちょこちょいの集団とはいえ、ロケット団はかなり大きい組織だ。
立派なアジトに大規模な装置。
きっと財力も権力もある。

ここまでまとめあげられるなんて、きっとボスは並大抵の手腕じゃない。
「君がアユム君か…何、怖がることは無いんだよ、友達になろう」
とかそういう感じなんだろ。
逆らったら肉の芽埋められちゃうんだろ。
スークに詳しくないと逃げられないっていう…

「!」

部屋をのぞくと目に入ったのはいかにもマフィアのボスです、と言ったような黒い帽子に黒い服の男だった。
ここに幹部のラムダが隠れてんじゃないのかよ、あれどう見たってボスのファッションだろ!こここ怖っ!

そろりと近寄ると、その男もこちらに気付いたようだった。
視線がかち合う。
怖いけど…が、頑張らなきゃ。
ポケモンのためだ。

「ぐっふっふっよく来たな君がアユムか…」
「!!?」

しかし、男の対応は俺の予想と180度違っていた。

「…おや?私が誰かわからんかね?
サカキだよサカキさまだよ!
ぐわぁーっはっはーっ!」

な、なんだこの小者臭プンプンっていうか精々なれても中ボスだよねーみたいな笑い方したヤツ!
俺はもっとこう…こう…格のある感じだと…
ああ…つまりこんなんがボスなわけ無いだろってことか…ラムダはこいつか…

俺があんまりに冷めた目で見ていたからか、サカキと名乗ったその男は高笑いを止めた。

「…あれ?全然似てない?サカキさまに見えない?」
「いや…俺サカキさまって人のことはよく知らないけどさ…絶対似てないわソレ」
「くっそー一生懸命練習したのに!」

男は悔しそうに俺を睨むと、バッと着ていた服を脱いだ。
ランスと似た、白の幹部服。

「オレはロケットだん幹部のラムダだ!」
「あーやっぱり…」

良かった、ボスじゃなくて。
いや、それでも相手は幹部だ。
ピリピリした緊張の中しっかりとラムダを見つめる。

「お前はどうせかいでんぱはっせいそうちの部屋に忍び込むつもりだろう?」
「……」

分かってるんなら答える必要はない。
ラムダはニヤリと笑った。

「だがそうはいかないぜ!
なぜならあの部屋は特別なキーワードでロックされているからな!
そのキーワードとは『サカキさまばんざい!』」
「!?なっ…」

何でこんなにあっさり…

「ふふふあっさりバラしたので驚いただろう?
だがキーワードなんか知られても全然平気なのさ、何故ならあのドアはオレの声でキーワードを言わないと開かないようになってるからな!」
「ああっ、そうだった…!」

しまった、俺には
「ほら、いけない子だな。
自分で言わないとどうしたらいいかわからないよ…言ってごらん?」
「は、恥ずかしいです><」
みたいな展開に持ち込むスキルは無いぞ…
どうやって言わせたらいいんだ、ワタルさんに頼むにも大人一人を見張りながらアジトを探し回るのは無理だし。

しかしそんなことを考えている暇はなかった。
ラムダは既にモンスターボールを投げていたのだ。

とりあえず、何か思いつくまでやるしかない…!

俺は繰り出されたズバットを前に、げっこうを戦闘に立たせた。


===
手持ちポケモン
ガブ(オーダイル) Lv.32
げっこう(ヨルノズク) Lv.32
みなみ(オオタチ) Lv.30
テラ(ダグトリオ) Lv.29

ポケモンソウルシルバー33 ☆もうっ、素直になりなさいよ!(CV:くぎゅ)


さ、パスワード探し張り切って行かなくっちゃあな。
誰が知ってるかわからないから、手当たり次第にいくっきゃないぜ!

「いっくぞーみんな!」

襲いくるロケット団を次々蹴散らし、パスワードを聞いて回った。
ひとつはラッタのシッポというらしい。
ふたつめを聞く前に、エイジらしき人物が下っ端団員の任務を邪魔したなんて噂も聞いた。
何だ何だ、ドジっ子怪盗君すごい頑張ってんだな。

まるで颯爽と現れる正義のヒーロー、仮面ライダーエイジ!みたいな。
いーじゃんすげーじゃん!

そんな怪盗エイジくんを見習って、ふたつめのパスワードも女性団員から華麗にゲットしてみた。

「よし、じゃあボスの部屋に行くぞ…」

何とか幹部をとっつかまえて、かいでんぱはっせいそうちのドアを開けないと。

俺はボスの部屋を探して階を移った。
見回すと、…おおっ、あれボスの部屋じゃないかな?
さ、行く…

「!!!」

突然聞こえた足音に、俺はドキリとして足を止めた。
一体誰…

「…って噂をすれば!」
「……今度はこんな所をうろついてるのか」
「エイタロスじゃん、久しぶりー」
「タロス?…フフン!お前そんなにロケット団が好きなのかよ」

エイジは俺を小馬鹿にしたように鼻を鳴らした。
心なしかいつもよりイライラしてるように見える。

「いや、俺何か成り行きでここにいるんだよね…別に好きじゃあないけど。」
「…そんなことよりあのドラゴンつかい!」
「え」
「あいつは何者なんだ?オレのポケモンでも全く歯が立たなかった…」

エイジは悔しそうに拳を握りしめていた。
きっとワタルさんのことだ。
俺は容赦なく人に向かってはかいこうせんを撃たせたワタルさんを思い出してゾクッとした。

「しょうがないよエイジ。
あの人凄い怖いし強いし、俺だって勝てそうにないもん」

俺も勝てない、そう聞いたエイジは少しだけしかめていた顔を緩めた。

「今日負けたことは別にいいさ、もっと強いポケモンを手に入れることさえ出来ればあいつになんか負けやしない。
…それよりも気に入らないのはあのセリフ」
「何?なんか言われたのか?」
「『君はポケモンへの愛と信頼が足りない』だと」
「!………」

ワタルさん、エイジのことたった一回バトルしただけで見抜いたのか。
確かに…愛は足りてない…のかなぁ。
エイジ、最初に会ったときよりは随分丸くなったように思うんだけどな。

ていうかワタルさん、あなたこそ人間への愛と信頼が足りないと思います…!

「まぁ人に向かってポケモン使って攻撃するようなやつに言われたくはないよな…」
「あんな生ぬるいこと言う奴に自分が負けたかと思うと腹が立って仕方がない!」

思い出したら腸が煮えくり返って来たのか、エイジは声を荒げた。
おいおい、泣いちゃうんじゃないの…

「…エイジ」
「フン!お前の相手なんかしてられるか!」
「うわっ…エイジ!」

エイジは出会った時のように俺を思い切り突き飛ばすとあっという間に消えていってしまった。

「ポケモンを鍛え直しに行ったのかな…」
「ホー?」

愛と信頼はともかく、エイジの強さを求める姿勢には見習わなくちゃいけない所がたくさんある。

げっこうの件で泣きついたら灯台で修行を勧めてくれたときとか、すごく嬉しかったし。
言い方はイヤミだったけど、結果的に俺は成長できた。
そういうとこ、良いよな。

「な、げっこう」
「ホー!」

俺はエイジの良いとこちゃーんと知ってんだぜ、例えばドジっ子なとことかな。
うーんなんだかワタルさんに優越感。

…でも、

「負けたの愚痴りたいなら素直にそう言えば良かったのに…」

わざわざ報告してきたエイジに苦笑いしながら、俺は突き飛ばされた腕をさすった。

===
手持ちポケモン
ガブ(オーダイル) Lv.32
げっこう(ヨルノズク) Lv.32
みなみ(オオタチ) Lv.30
テラ(ダグトリオ) Lv.29

ポケモンソウルシルバー32 ☆ワクワクを思い出すんだ!


「大丈夫かい?」
「ぎゃーっ出たぁーっ!」

階段を降りてすぐのところにワタルさんがいた。
心臓に悪い。
ひぐらしより心臓に悪い。

ワタルさんは上の階での壮絶なストーカーとのバトルで傷ついた俺のポケモンをちらりと見た。

「君のポケモンだいぶ傷ついてるな、おれのくすりをわけてやるよ」
「あっ、ど…どうも…ってこんなに!」

おくすりの大盤振る舞いで、みなみ達のHPはおろかわざポイントまで全回復だ。
見ず知らずの俺にこんなにくすりばかすか使っちゃって、よっぽどお金持ってるんだな。
それか実家が医薬品メーカーなのかも。

ワタルさんはポケモンを回復し終えると、
「さぁアユムくんポケモンのため頑張ろう!」
と言って通路の奥へ消えてしまった。
何だあのテンション、バズだったよ…
無限の彼方に行くときのテンションだよ…

「でも…ポケモンのため、か」

うん、そういやそうだ。
元はラジオのためだったけど、もしこれで本当にポケモンが苦しんでるなら助けなくちゃ。
ワタルさんとか関係無しに、そうしなくちゃいけない。

俺、なんだかんだでポケモン大好きになってるからな。

「よーし、頑張るぞ!」

俺は決意を固めると、早速この階の探索を始めた。
向かってくる下っ端をなぎ倒しつつ、不審なものがないか目を光らせる。

…まぁ、目を光らせる必要はなかったけど。

「で、でかっ…」

かいでんぱはっせいそうち。
イヤでも目に入る超平和維持装置みたいな規模のそれは、やはりというか何というか、厳重な声認証ロックで守られていた。
製作者はやはり牧村さんか…
いくらロケット団がうっかり屋の集団でも、セキュリティーはそれなりなんだな。

近くの倒した団員によると、この扉のパスを知っているのはボスの部屋を守っているやつだけらしい。

この階はぐるっと見て回ったけど、それらしい部屋はなかった。
もう一つ下の階にあるのかもしれない。

「よし、階段下りるぞ」

まだ見ぬボスの部屋を目指して今度は階段を駆け下りる。
大丈夫、ポケモンのためならワタルさんくらい…

「アユムくん!」
「ぎゃぁああ処刑現場!」

…ワタルさんくらい怖いぃい!

ワタルさんはボロボロの下っ端団員片手に爽やか笑顔でこちらに向かってきた。
何あれ完全に残虐超人だよ!
いい子にしてなくちゃ確実に死亡フラグ…!

「かいでんぱはっせいそうちの部屋のロックを解除するにはある人物の声を入力しなければならない」
「そそそうなんですか!」

「その人物とは……ロケット団幹部のラムダ!」
「すすすごいですねっ、変なタメはいらないと思いますすごいですねっ」

「奴はボスの部屋に隠れているということを突き止めたぞ!」
「きゃ、きゃーっワタルさんカッコいいー!」

「だけど…ボスの部屋にもパスワードが仕掛けてあるらしいんだ…」
「わっ、ワタルさんドンマイです!次がありますよ!」

「アユムくん!まずはボスの部屋のパスワードを探しに行ってみよう!」
「ひぃっ!イエッサー!」

ワタルさんは再びスタスタと先に進んでいってしまった。
哀れな団員はそこらへんに放置されて息も絶え絶えだ。

「ふぅ…生き残った…」

ガブと一緒に胸をなで下ろす。
正直敵地のアジトに乗り込むよりワタルさんが隣にいる方が断然怖い。

あまりに可哀想だし、同じワタルさんに怯える者同士少しは助け合おうと思って団員の背中をさすってやった。
アジトの秘密を全部喋らされたなんて…辛かったな…
団員は俺に弱々しく笑うと、しかし誇らしそうに胸を張って言ってくれた。

「だけどパスワードが二つあることだけは喋らなかったぜ!」

と。

わぁ、お礼にうっかりそんなこと教えてくれるのか。
良い団員もいるもんだ。

「そろそろ行かないとな」

パスワードが二つあるのも分かったことだし、早く探しに行かないと。

俺は立ち上がると自分の失言に気付きもしない団員に手を振って、奥へと走っていった。

===
手持ちポケモン
ガブ(オーダイル) Lv.32
げっこう(ヨルノズク) Lv.32
みなみ(オオタチ) Lv.30
テラ(ダグトリオ) Lv.28

ポケモンソウルシルバー31 ☆I think it is crime.


ワタルさんという心強そうな気がする味方を手に入れ当社比1.5倍ぐらいのやる気を出した俺は、思い切ってお土産屋のドアを開け放つ。

…しかしそこに広がっていたのは、俺の想像を絶する光景だった。


「カイリュー はかいこうせん」


「!!?」

なんとワタルさんは、ただでさえ強力なはかいこうせんを人に向けていたのだ!

カイリューから放たれたはかいこうせんをくらって、店の男は酷い音を立てて壁にぶつかりダウンした。

「な、なんてことしてんだよ…」

し、死んじゃったらどうする気なんだ!

ガタガタ震える俺を見つけ、ワタルさんは鬼のような形相を一転、晴れやかな顔をしてこっちに寄ってきた。

「遅かったねアユムくん!」
「ひっ…」
「やはりここからおかしな電波が流されてる」

ずるずると引きずられて豪華な棚まで行くと、もう一人の男が恐怖で飛び退いた。
そりゃあそうだ。

湖に行く途中恐らくエイジの働いたものであろう悪事を聞いたけど、あんなのこれに比べればよっぽど小さい。

「階段は…ここだっ!」

さらにワタルさんは棚を押し、下から下りの階段を露出させた。
手分けして中を探ろうという指示に、俺はただ黙って頷くしか道はない。

ワタルさんはカイリューを引き連れてさっさと降りていってしまった。
俺は慌てて吹き飛ばされた男に駆け寄ると声をかけた。

「うう…あいつのドラゴンポケモン強すぎる…」

…良かった、死んではいないみたいだ。

俺はもう大丈夫だぞ、と背中をさすってやると、ワタルさんの後を追った。

「何だここ…」

階段を降りると、そこはどうやらロケット団のアジトのようだった。

ペルシアンの像の目が赤くて恐ろしい。

そろり、と像の前を通る。

「!」

すると突然ペルシアンの目がキラリと光り、警告音がアジト中に鳴り響いた。
びっくりしている間もなく向こうからやってくるロケット団の下っ端団員。

俺としては捕まるわけにはいかない以前にワタルさんへの恐怖でこいつに勝つしかない。

ガブを戦闘に出し、スリープを迎え打った。
ズバットにはげっこうのねんりきで返り討ちだ。

負けた下っ端はそそくさと逃げていく。

「よし、勝ったし先に…」
「次は俺の番!逃がしはしないぜ!」
「うわあっ!」

しかしそう思ったのもつかの間、新しい奴が襲ってきた。

そいつを倒し終えると、そいつは「ポケモンの像がお前を見張っている」と宣言して逃げていった。
さらに、秘密のスイッチがあるという重要な機密を漏洩して。

「ロケット団がうっかりやの集まりで助かった…」

俺はひとまずそのスイッチとやらを探すために、アジトの奥へと進んでいく。

ペルシアンの前を通る度に「何度だってお前の前に出てきてやるぞ!」とストーカー宣言をされて段々と疲れてきた。

そんなときだ、倒した研究員が
「俺の机のペルシアン警報装置の切り替えスイッチ押すなよ」
と言ってきたのは。

何なんだ、揃いも揃って頭脳が間抜けなのか。
でも頭脳が間抜けって言うと逆にこっちの国語力疑われそうだよな。

なので俺は
「いいや限界だ!押すねッ!」
と叫ぶとスイッチをポチっとなしてしまった。

ペルシアンの目が青くなっていく。
おお、凄い。
これで安心して前に進めるぞ。

地雷だらけの床は遠回りしてスルーした。
残念ながら俺に地雷処理の能力なんてないからな。
回避できるならいくらでも遠回りするさ、命は惜しい。
とりあえずハルヒの連載終了を見届けるまでは死ねない。
早く…早く驚愕を…っ。

一人もだもだしていると、げっこうがくいっとリュックを引っ張ってきた。

「うおあっ!もー何だよげっこ…あ!」

下に続く階段だ。
ワタルさんはもうこの階にいる様子はないし、きっとここを降りたんだろうな。

「行くっきゃないか」

俺はそろりそろりと、階段を降りていった。

===
手持ちポケモン
ガブ(オーダイル) Lv.31
げっこう(ヨルノズク) Lv.32
みなみ(オオタチ) Lv.30
テラ(ディグダ) Lv.28
前の記事へ 次の記事へ