スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

なんにも喋らず

少し前の話をします。

先々週は珍しく、というか付き合ってはじめて、恋人と険悪な雰囲気になりました。恋人は疲れ果てていて、わたしも同じく疲れ果てていて、お互い余裕がなかったんです。わたしは泣いても抱きしめてくれない恋人に苛立ち、恋人もそっぽを向いたままのわたしに苛立っていました。
こんなことははじめてで、どうしていいか分からなかった。今までは、どちらかが疲れていてもどちらかが元気で、お互いをいたわりあうことができたから。
そのまま寝て逃げてしまおうとするわたしとは対照的に、恋人はベッドを抜け出し、わたしに並んで座るように促しました。間接照明の灯りの中で、少しずつ話をしました。恋人はちゃんとわたしの話を聞いてくれるつもりで、でも自分だって疲れているから、その話を聞いてほしかったんだと言いました。
恋人の話を聞いて、わたしはここのところ恋人に甘えるばかりで、彼に向き合っていなかったことを自覚しました。これはほんとにわたしのいけないところですね…。彼がわたしにしてくれたのと同じようくらいのものを、わたしも彼にあげたいと思っていたはずなのに、その気持ちを忘れてしまっていました。

そんな風に険悪になったのは金曜日でした。わたしは、土曜日と日曜日で友だちと旅行に行きました。でもその旅行で、わたしは友だちに決定的なことを言われて、もうその友だちには二度と会いたくない、という気持ちになるような、最低の旅行になってしまいました。
恋人は、わたしと会っていない間、友だちと楽しくやっていたようでした。
祝日の月曜日、わたしたちはデートをしました。ラーメンを食べてコーヒーを飲んで、ライブを見てお酒を飲みました。
わたしはずっと安心して、気が抜けた気持ちでした。でももっと安心したくて、彼に触れたくて仕方がなくて、ライブハウスのエレベーターで二人きりになった途端、焦るようにキスをしてから恋人に抱きつきました。恋人は、ちょっと笑っただけでわたしのしたいようにさせてくれました。
そのあとに行った居酒屋で、恋人は日本酒を舐めながら、しみじみと「あなたといるのが一番落ち着く」と言っていました。わたしはその言葉がなにより嬉しかった。わたしも同じ気持ちだから。
帰り道はいつものようにわたしの家まで送ってくれました。途中の人気のない道で、もう一番キスをしてから抱き合いました。普段も外でこっそりキスをして遊ぶことはよくあるけど、あんな風にじっくり抱き合うのははじめてだったんじゃないかと思います。
わたしは彼の体の形を確かめたくて仕方がなかった。恋人の体は柔らかくて温かくて、わたしにぴったり馴染むんです。はじめて抱き合ったとき、こんなにしっくりくるんだって驚いたくらい。先週末は、その欲求を満たすべくたくさん抱き合ってきました。おかげで幸せな週末になりました。


あーもー、好きだー
続きを読む
前の記事へ 次の記事へ