曖昧

もう会わない。


昨日Mに不意に呼ばれて、

連絡取らなくなってから
あんなに寂しかったんだから、行こうって思って
ついにまた家に行っちゃったわけだ。遠藤は。

だがしかし、
現実はそううまくは行かなかった。

私がキッチンにたってる間、
Mは
この何週間、いかに楽しく過ごしてきたかを流暢に語った。

モテキが来ただの、
自分に好意がある後輩と遊んでるだの、
その後輩がかわいい、先輩も言い寄ってくる、
先輩の手料理が旨い、Hが気持ちいい…
アホか。と蹴りたかった。

急所を攻撃して
もう二度とHなんてできなくなればいいとすら思った。

好きな人に告白しておいて、
まだ忘れられないとかほざいておきながら
なんでそういう言動ができるんだろう?

だからフラレるんだよ。
それ言って、私の気持ちが強まると思った?

残念だが私はそんなバカじゃない
単純じゃない

チャラ野郎に構ってる暇なんてねーよ。

そして止めを刺したのがこの一言。
『遊ばれてるの、いい加減気づきなよ。』

人を傷つけるためのこんなに直接的な表現があろうか。

全部言ってくれてどうもありがとう。
もう私はわかったよ。
M、君は何も考えてない。
きっと私は性欲処理器でしかなかったんだと思う。
デザインがタイプなら誰でも良かったんだね★

でもそれも、
役目が終わったみたい。

昨日行ったこと後悔はしてないよ。
私あれだけ寂しかったんだから。
会ってキスしたいって本気で思ってたんだから。

でも、Mの気持ちが変わって、
別の子で満たされているんなら
私はもういらない。
変に優しさくれたってムダ。
キスマーク着けたってムダ。
もう私Mに呆れた。

二度と会いたくない。