イルカとシャチ

今月あいつと会う。楽しみだ。
どこに行こうか悩むな。ちょうど桜のシーズンだから、花見にでも行くか。

会う前に髪を切りに行くらしい。
髪型に悩んでた。
俺も行かないと…。

とりあえず、名前で呼ぶのは恥ずかしいからやめろ、と俺はあいつに言う。

どうやらあいつは枯れてるらしい。
その上、恋愛も長続きしないみたいだ。

だから俺は不安になった。
俺への気持ちも、すぐに消えてしまうんじゃないかって…。

その日は普段より沈黙が多くて、余計に不安になった。過去の話なんて聞かない方が良かったんだろうか。

このまま繋がっているのが苦しくて、電話を切りたくて仕方ないのに、切るのが怖かった。
眠いあいつに我が侭言って、まだお前と居たい…なんて。

うん…。いいよ。

暫くの沈黙の後、あいつは俺に言った。

好きだよ…ハル。

嬉しかった。なのに、電話を切らせる為に言ったんじゃないか…って一瞬でも思った俺を、あいつはどう思うだろう。

ごめん。

満たされないまま、俺は眠りにつく。

USJの感想を聞いた。
写真も色々見せて貰って、あいつは楽しんだみたいだ。
眠くなると甘えたになるみたいで、可愛いと思った。

イチャイチャしたくても通話だと
、どうしていいかわからない。
皆はどうしているんだろう…。

今日はまだ連絡がなくて、そわそわしてしまう。色々不安になってしまう。
…ダメだな。

あいつへの想いをどこかに吐き出したくて、こっそり場所を作ることにした。
まだ付き合ったばかりで、色々戸惑いもあるけど、今は想うままに気持ちを綴っていこうと思う。

出逢ってから、ほぼ毎晩電話をしている。
今日の朝、あいつは早起きだから、電話出来ないはずだったのに、寝る一時間前に話せるかと聞いてきた。
一時間だけの通話。物足りない、名残惜しい。
そんな気持ちで、最後何度か引き止めてしまった。(ぐずりながら)

そんな時の俺があいつの名前を呼ぶ声が、どうやら可愛いらしい。よくわからない。
普段ならもっとクールなはずなのに、何だか気持ちを抑えられなくて、好きだを連発したら、少し笑いながら「えっ、今日ハル、デレ過ぎだよ」なんてことを言われた。

自分でもどうしてあんな態度をとってしまったのか、よくわからない。

切った後、恥ずかしくなった。
もっとクールにいこう。

バレンタインの鯖チョコは意外といけたらしい。次は直接渡せたらいい。距離かあると、なかなか難しいな。

あいつはもうそろそろ起きる時間か。
俺も寝よう。

帰りは遅いみたいだ。USJ楽しんで来い。