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The falling

蝿の王の気高き
志をも飲まんとす
夢か現かこの夜は
裂かれた喉から
命を吐いて
無冠の神の
その血を啜り
惑える心を
卑しく染めた

neuralgia/神経痛

突飛な話をしたがるけれど
そこに痛みでもあるのかい
乳白色の空から
黒い雨が降るまでも
ここに答えは無いようで
まだ見ぬ明日は来るのかい

羊飼いの願いは
酷く緩やかに宙を漂う
幸せになるのが怖いから
祈るのは辞めた
(過去も未来もない
目の前にあるのは
変えられない事実だけ)

突飛な話をしたがるけれど
そこに痛みでもあるのかい
臙脂色した今日の月と
その瞳が重なるよう
ここに答えを求めるなんて
まだ見ぬ明日は来るのかい

Visions

刹那に映るこの世界で
それでも今を愛していたい
一秒前の景色が全てを嘯いていても
それでも今が全てなんだ

記憶が僕らをどうにかしてしまう
手に触れているものだって
歪んで見えてしまうんだ
それでも過去に生きるのか
きみが美しいと讃える
あの花は何色なんだい

そうさ僕らは語り合わなきゃ
今を生きる者の特権だ
そうさ僕らは語り合わなきゃ
今を生きる君と僕で

No Remains

頭の中鳴って
夢の中でうそぶいて
何が本当なんかなんて
もう知りたくはないよ

旗を掲げて反逆を示すよ
記憶とは決別さ
もう思い出すことはない
嫌いにはなりたくないから
仕方が無いんだ

綺麗な思い出のままでいさせて
甘美な過去として飲み干したい

Sleep in the same blue

そこにいられるだけで良かったのに
君の思う青と僕の思う青が同じだったとき
この世界に退屈なんてなかったんだ
一緒に映画を観たって
口を揃えることが出来たし
言葉なんて無くても
氷がグラスを鳴らす音に
心を通わせていたはずで

なにか新しいものが僕らの関係に入ってくるときだって
それは日を浴びる植物のように糧に出来たのに
何時の間にかウィルスを排除できなくなった様な
そんな時間が目の前を過ぎて行くのをどうして止められなかったんだろう
僕らにはもう何もないよ

僕の思う青はもう君の思う青とは違うのかな
目を閉じたらそこに溢れていたはずの景色
僕の思う青はもう君の思う青とは違うのかな
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