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桜舞う随想【二十六幕・堕僧制裁の刻】







其れは、正しく地獄絵図だったーーーー…‥



周りに、絶え間無く銃声が響き、人々の悲鳴と断末魔が響いた。

清らかだった水の蒼は、瞬く間に血の色に染まった。

八方塞がりの船の上で逃げ場を求めて逃げ惑う人々は、弾薬から逃れるが為、水の中へと飛び込む。

だが、水に飛び込んだ処で、銃弾の嵐から逃れる筈も無く、無惨にも其の銃弾に穿たれ、岸辺に辿り着く事は違わなかった。

悲鳴と命乞いが響き渡る其の光景を、光秀は、信之は、そして、昌幸は感情の無い冷めた表情で見つめていたーーーー…‥










「貴方方は、人間では無い!」

長島の惨劇を後に知った顕如が怒りを露に叫ぶ。

「ほう?人間では無く、何だ、と仰有るので?」

冷めた表情で冷笑を浮かべながら、昌幸はそう顕如に問い質す。

「まあ、敢えて称するならば、化け物、でしょうか?」

くつくつ、と笑いながら、昌幸はそう表現した。

「…‥何れ、貴方方の身に神罰が下るぞ。」

「ーーーーっ!!」

顕如の其の言葉に、昌幸は素早く反応を示した。

息を吐く間も与えず、顕如の首を捉える。

「神罰だと?神聖なる仏道から外れた堕僧が偉そうにほざくな。堕僧の口から神の名が出ただけでも穢らわしい。神の名を口にして良いのは、正しき導きを行う聖僧のみ。そなたは、魔に堕ちた愚僧であろう?都合の良い時だけに、聖僧を気取るでないわ。胸糞悪い。」

昌幸はそう吐き捨てると、ぎり、と顕如の首を絞めた。

「約束が違う、とそなたは仰有るが、そもそも約束など成立しておらぬ故に儂等は約束を違えた事にはならぬ。和睦も交渉段階の状態であった故に、そなたが和睦を受け入れた訳でも無い。是の『何処』に約束が成立したのか、説明を願いたいが?」

「……っ、…我等が……引かば…、織田軍…、っ…、撤退…‥っ」

「引いたら、撤退する、とは言いましたが、『どんな方法』で撤退するのかは言ってはおりませぬよ?」

「な…‥っ!?」

昌幸の言葉に、顕如は目を見開く。

昌幸は目を細めて笑う。

「長島に駐留していた信長公の御兄弟殺戮、木津川口での織田軍殲滅、織田屋敷にての間通(現在の機密情報開示行為)行動、挙げればキリが無いぐらいの断滅行為。そんな輩の集まりを危害無く、何もせずに撤退なぞさせる筈は無い、と『普通』に考えれば分かる事ではないか?」

昌幸は悪びれる事無く、眈々と語る。

「中には女子供も居たのだぞ!」

「だからどうした?貴方とて其の女子供に武器を持って『戦え』と命じていたのでしょう?確か、『往けば極楽、退くは地獄』だったでしょうか?其の結果が今の様な最悪な場合も起こうる、と分かった上で命じていたのではないですか?」

「………‥っ」

昌幸の正論に、顕如は黙り込む。

「武器を持ち、戦場に現れた時点で、もう、女も子供も関係ありません。戦場に必要なのは『生きる』か『死ぬ』かの二つのみです。女だから、子供だから、といって何時までも、見逃してくれると思うてくれるな。生きたくば、武器を持ち、戦場に立つでないわ。」

昌幸は、顕如の甘い考えを斬って捨てた。

「死にたくなくば、弱者は武器を握らず、強者に守られ、小さく震えておれ。強者は、恥も外聞も無く、武器を棄てて、みっともなく逃げ仰せよ。戦場に『正義』だ『悪』だと、自身の尺度を持ち込むから、ややこしくなるのだ。現実の戦場に『正義』も『悪』も存在しない。戦場に在るのは『生きる』か『死ぬ』かだけだ。」

昌幸は、顕如が次に述べて来るだろう言葉を予測し、口を挟まぬ勢いで捲し立てる。

遇の音も出ない、とは正しく是である。

「き、貴様…‥っ!」

「憎いか?だが、貴方が憎しみを抱く謂れは無い。其の憎しみですら、抱く権利も無い。貴方が行った殺戮と同じ事を我等は行っただけ。其れで憎しみを抱くのはお門違いでは御座りませぬか?」

「屁理屈だ!」

「屁理屈でも、顕如殿や孫市殿の遣る事は、矛盾だらけなのだよ。自らが正義と掲げ、自らの感性で善悪を決める。自らが行う行為は、どんなに許されぬものでも『善』とし、自らの尺度で『嫌悪』と感じた者が行う行為は、自らと同じ行為を行ったとしても『悪』と見なす。是程、傍迷惑で、極悪非道極まり無い感性、屁理屈でも言わぬ限り、御主等をひれ伏させる事は不可能だろう?」

昌幸は、眉間に皺を寄せ、今まで孫市が行って来た行為と言動を嫌でも思い出しながら、顕如に食って掛かる。

「こんな行為、許されるとでも?」

「今現在の我等の行為に、善悪の評価を付け、許す許さないを決めるのは後世に生きる者達の役目。今現在に生きる我等が決める事では無い。」

「……………‥」

どうにかして昌幸を説き伏せたい顕如だが、顕如の言葉に休む間も無く切り返しをする昌幸に、顕如は次第に言葉を無くしていく。

「さあ、問答は終わりか?ならば、そろそろ結論に入りたいのだが?」

昌幸は、す、と人差し指を立て、顕如自身を指し示す。

「さあ、大坂から本願寺全軍、引き上げるか、否か。どちらに致しまするか?」

に、と昌幸が笑う。

其の笑みに、顕如は底知れぬ恐怖を覚える。

どんな脅迫を掛けようが、権力にモノを謂わせて圧力掛けようが、此の男ならば、其れ相応の、否、其れ以上の脅迫と圧力で反して来る。

是以上の抵抗は、自らの首を絞める事になり兼ねない。

(ならば、此処は信長に従うしか…‥否、待てよ。)

顕如は、ふと考えを止める。

其れに気付いた昌幸は、顕如に信長を、織田を討ち、日ノ本の総統権を取り戻せる望みを完膚無き迄に叩きのめす言葉を投げ掛ける。

「四国の長曽我部は、既に我が手に墜ちた。更には、九州の島津、立花も我が手中。毛利には、既に織田に圧力を掛ける程の力は無し。村上水軍は、九鬼水軍によって、既に制圧済み。海からの援助に望み無し。…‥さて、どうする?」

「…………………‥」

昌幸は、更に笑みを深くする。

「徳川もまた、北条の睨みが効いているが故に、身動きが取れぬ状況。さて、顕如殿、御決断を。」

全ての望みを昌幸は断ち切った。

身動き取れぬ様に、顕如をがんじがらめにした。

信長に仇成す者、全て容赦はしない。

(逃れられる穴は全て塞いだ。貴様に残された選択肢は、唯一つ。織田に降るのみ。)

昌幸は、じ、と顕如を見つめる。

「…‥分かった。大坂を明け渡す。」

顕如は項垂れながら、そう昌幸に告げる。

「大坂から撤退する時には、全ての武装を完全に解除し、其の武器武装全てを此方に渡して下さい。一つでも残す事は許しませんよ。そして、少しでも不正行為を行えば、其れ相応の罰を与える故、平に御了承を。」

「分かっておる。」

顕如は苛立ちを隠す事無く、憎々しげに吐き捨てた。

刹那、ひゅ、と空気が鳴く音がしたかと思えば、昌幸の御籏槍の切っ先が何時の間にか顕如の首筋に宛がわれていた。

「ーーーーっ!?」

瞬間、息が詰まった。

「自業自得の癖に、未だ其の様な態度を露にするか。憎々しげにしたいのは貴様ではない。我等の方だ。何時までも、自分自身全てが正義と思わぬ事だ。油断召されるな。此の矛先は如何なる時も、御主の首筋に宛がわれておる。」

昌幸は、そう忠告すると、ぐ、と槍を握る手に力を込めた。

そして、顕如は悟る。

迂闊な行動を示せば、此の者は迷う事無く、自身の首を跳ねる。

日ノ本の為では無く、天下泰平の為でも無い。

他ならぬ織田信長、唯一の為に。

「………‥胆に命じて置こう。」

「然り。」

顕如の言葉に、昌幸はこくり、と頷き、矛を収める。

「では、此れにて。」

昌幸は、す、と頭を下げると、踵を返し、部屋を後にした。

一人、部屋に残された顕如は、はあ、と深い息を吐き出した。

「第六天に魅入れし賢属共、侮り難し。」

昌幸の迷い無き強き光を宿した瞳を思い出しながら、顕如は小さく、そう呟いたーーーー…‥










第六天の御籏の下に、全てが粛清されるーーーー…‥










ーーnext

正月談義 2







管「せ、説明だけで、文字数限界突破って…‥orz」

信「災難だな。」

管「誰のせいだと思…‥っ!?(頭、ガシッ!)Σ( ̄ロ ̄lll)」

昌幸(以下、昌)「ほう…‥?『誰』のせいだと?」

管「ま、ままま、昌幸さんっ、い、いいいい、何時の間にいらしてたんですか?!」

昌「何時の間にではない。最初から居たぞ?」

管「へ?!最初からっ?!Σ( ̄ロ ̄lll)」

昌「然り。暫く信長公が楽しくしていらっしゃるので邪魔をせずに、微笑ましく見守っていたのですが…‥信長公の身に迫る危機を感じ取り、馳せ参じたのだが…‥(半眼向け)」

管「だっ、だだだだ、大丈夫です!!!!誰のせいでも御座いませんので!!!!!」

昌「そうか、ならば、良いが。」

管「はあぁぁぁぁ(安心の深呼吸)」

幸村(以下、幸)「信長公っ!!御無事で御座いますかぁぁぁぁっ!!!」

管「狽ネっ、何事ぉぉっっ!?Σ( ̄ロ ̄lll)」

幸「何事でもありませんっ!!父上から、信長公の御身の危機、と聞き居ても立ってもいられなくなり、こうして、自慢の愛槍を持ち駆け参じたまでです!!(愛槍、構え)」

管「狽っ!?危ねっ!?Σ( ̄ロ ̄lll)危ないから、物騒なものは仕舞おうねっ!!ほらっ、信長さん、無事だからっ!!!」

幸「はっ!?確かに。(槍、下ろし)」

管「ああ、もう、立て続けに何なんですか、御宅達…‥狽チ!?」

信之(以下、信(真))「信長公の危機に我等、真田在り。…‥何か、文句でも?(にっこり)」

管「狽ィ、おおお、御兄さんまで、いらっしゃったんですかっ!?(え、笑顔がめっちゃ、怖ぇぇっ!!?Σ(T▽T;))…‥てか、武田どーした?!」

昌「御屋形様もまた、信長公贔屓ですが、何か?」

管「狽「っ、いえっ、何でも御座いませんっっっっ!!!!」

信「謀将親子の御出座しか。」

昌「はい、正月の御挨拶に、とお思いまして、親子共々、手土産と共にお邪魔致しました。」

信「手土産、とな?」

管「信濃名物だから、林檎かな?」

昌「林檎、とは?」

管「狽ヨっ?!し、知らないのっ!?てか、林檎って、昌幸さん達の時代ではまだ普通に流通してないのっ!?じゃ、じゃあ、馬鈴薯(じゃがいも)っ!!!」

昌「毒物を信長公に持って来る訳がなかろう。」

管「箔ナ物っ?!此の時代じゃ、馬鈴薯って毒物扱いな訳っ?!」



『説明しよう!』



管「狽っ!?吃驚した!?」



『江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の絵に林檎の花が描かれ、実よりはどちらかといえば花が珍重されていた。

食用として各地域に伝承されたのは此の頃である。

また、戦国時代では、食用では無く、仏前の供え物として多用されていた。

近江国(現在の滋賀県)の戦国大名であった浅井長政は、領内の木之本の寺から届けられたリンゴに対する礼状を同寺に届けており、この書面は現存している。

他にも、安土桃山時代の出羽国(現在の山形県)の大名であった最上義光の家臣の北楯利長が、主君の義光に鮭とリンゴを贈ったことが、義光から北楯への文書(礼状)から判明している。

江戸時代の天明7年6月7日 (1787年7月21日)に発生した、御所千度参りと呼ばれる事件の際、京都市中に溢れ返った3万から7万人ともされる人数に対し、後桜町上皇からは3万個のリンゴが下賜配布された記録がある。

当時、権力の中枢とは言えず、裕福でもなかった皇室が即座に3万個ものリンゴを放出した記録により、基本的に食用ではなく仏事用であるとしても、大規模な栽培・集荷・流通が行われていたことがわかる。

後に和リンゴの栽培・流通は極少数となったが、長野県上水内郡飯綱町では、わずかな農家が栽培してその姿を伝えている。

この和リンゴの実は大きさ直径3-4cm、重さは30gぐらい。

熟すると赤くなり、収穫適期はお盆前である。』



管「…………‥へえ、成る程、知らんかった。で、何で、馬鈴薯が毒物扱い?蒸かして、バター漬けたら、ホクホクしてて美味しいのに。」



『ジャガイモは地下の茎の部分(塊茎)を食用にする。

加熱調理して食べられる他に、デンプン原料としても利用される。

比較的保存がきく食材であるが、暗くても温度の高いところに保存すると発芽しやすいため、涼しい場所での保管が望ましい。

芽や緑化した塊茎には毒性成分ポテトグリコアルカロイド(ソラニンなど)が多く含まれ、中毒の元になる。

ジャガイモの原産は南米アンデス山脈の高地といわれる。

16世紀には、スペイン人によりヨーロッパにもたらされた。

この時、運搬中の船内で芽が出たものを食べて、毒にあたったため「悪魔の植物」と呼ばれた。

日本には、1600年ごろにオランダ船によりジャカルタ港より運ばれた。

日本では当時は観賞用として栽培されたという。

日本では北海道が最大の生産地で、春に植え付けて夏の終わりから秋にかけて収穫される。

北海道に次ぐ大産地である九州の長崎では、秋に植え付けて冬に収穫するのに加えて、冬に植え付けて春に収穫する二期作が行われる。

本格的に導入されたのは明治維新後で、北海道の開拓に利用された。

当初は西洋料理の素材としての需要であったが、洋食の普及とともに、徐々に日本の家庭料理にも取り入れられるようになっていった。』



管「観賞用だったのか。なら、知らない筈だね。」

信「ほう、食せるのか。」

昌「ほう、『悪魔の植物』か。」

管「拍ケ幸さん、今、貴方の脳内思考危ない方向に往ってませんかー!!!Σ( ̄ロ ̄lll)」

昌「うん?いや、別に往っていないぞ。ただ、是を利用して強力な毒丸薬を作れないか、と考えていただけだ。」

管「狽サれっ、思いっ切り、往っちゃってますからねーっっっ!!!!Σ(´□`;)」

信「そうか?合理的な思考だと思うが?戦わずして、相手を仕留める方法として活用するには持ってこいの植物ではないか?」

管「…………………‥御願いです。自重して下さい(T▽T)」

信「うむ、良くは分からぬが、卯ぬがそう申すなら、自重するか。」

管「有難う御座います(T▽T)(余り、過激な文章、列ねると構成要件的故意(殺人未遂罪)になるからなぁ)」

昌「ん?何か仰有ったか?」

管「狽「っ、いーえ、何でも御座いませんよーっ、あははははは」

信「???」

管「そっ、其れよりっ、御節っ!そう御節食べません?!」

信「馬鈴薯は食せぬのか?」

管「狽ヨ?今、此処には馬鈴薯、御座いませんよ?」

信「…………‥無いのか…‥(少し、落ち込み)」

管「(秤スか、すっごく、空気が一瞬で重くなったぁっ!?Σ( ̄ロ ̄lll))あのですねっ、馬鈴薯はこの時期に食する植物じゃあ御座いませんので、今の段階で手に入れるのは難しいんですよ!其れに、芋、食い過ぎると、糖尿病になりますしねっ!!!い、いいいい、芋は今回止めましょうねっ!!!」

信「…………………‥?」

管「……………‥って、信長さん、どうしました?眉間に皺寄せて…‥」

信「『糖尿病』とは何ぞ?」

管「煤I!!???(狽オっ、しししし、しまったぁぁぁっ!!?Σ( ̄ロ ̄lll)こ、此の時代では認知度がめっちゃ、低い病名、口にしちゃったぁぁぁぁっ!!!!!)説明………………………‥」

信「……………………‥(黙して、コクリ)」

管「……………………‥しなきゃいけないのね(がっくし)ιιorz」



『糖尿病(ラテン語: diabetes mellitus、DM)とは、血糖値やヘモグロビンA1c(HbA1c)値が一定の基準を超えている状態をさす疾患である。

東洋医学では消渇と呼ばれる。

なお、腎臓での再吸収障害のため尿糖の出る腎性糖尿は別の疾患である。

糖尿病は、高血糖そのものによる症状を起こすこともあるほか、長期にわたると血中の高濃度のグルコースがそのアルデヒド基の反応性の高さのため血管内皮のタンパク質と結合する糖化反応を起こし、体中の微小血管が徐々に破壊されていき、糖尿病性神経障害・糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症などに繋がる。

糖尿病患者の90%は2型であり、これは予防可能な病気である。

2型糖尿病の予防や軽減には、健康的な食事、適度な運動、適切な体重管理、禁煙が有効である。

世界における有病率は9%であり3億4,700万人、世界のDALYの19位を占め(1.3%)、2012年は150万人が糖尿病により死亡した。

糖尿病による死者の8割は中低所得国であり、さらにWHOは2030年には世界第7位の死因となると推定している。

血液中のグルコース濃度(血糖値、血糖)は、様々なホルモン(インスリン、グルカゴン、コルチゾールなど)の働きによって常に一定範囲内に調節されている。

いろいろな理由によってこの調節機構が破綻すると、血液中の糖分が異常に増加し、糖尿病になる。

糖尿病は1型と2型があり、この調節機構の破綻の様式の違いを表している。

1型糖尿病では膵臓のβ細胞が何らかの理由によって破壊されることで、血糖値を調節するホルモンの一つであるインスリンが枯渇してしまい、高血糖、糖尿病へと至る。

一方2型糖尿病では、肥満などを原因として、膵臓のランゲルハンス島(膵島)にあるβ細胞からのインスリン分泌量が減少し、筋肉、脂肪組織へのグルコースの取り込み能が低下(インスリン抵抗性が増大)し、結果として血中のグルコースが肝臓や脂肪組織でグリコーゲンとして貯蔵されず、血中のグルコースが正常範囲を逸脱して高い血糖値(空腹時血糖≧126mg/dL、HbA1c≧6.5%、経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)で2時間値が200mg/dL以上など)となり、糖尿病となる(正常値:空腹時血糖60100mg/dL、HbA1c4.66.2%、75gOGTTの2時間値が140mg/dL以下)。

HbA1cは、12か月前の血糖コントロール状態が反映される。

「糖尿病」の名称は、血糖が高まる結果、尿中に糖が排出されることに由来する。

1型糖尿病の場合、放置すると容易に急激な高血糖と生命の危険も伴う意識障害を来す糖尿病性ケトアシドーシスが起こるため、インスリン注射などにより血糖値をコントロールすることが基本的な治療目標となる。

一方2型糖尿病においては、治療せず長期に放置すると糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症などの糖尿病慢性期合併症の起こる頻度が多くなるため、生活習慣の是正、経口血糖降下薬やインスリン注射により血糖値をコントロールすることで合併症を防ぐことが治療目標である。

糖尿病は心臓病や脳血管障害の発症の危険因子でもある。

長期的に落ち着いている1型糖尿病においては、やはり治療目標は2型と同様のものになる。』



管「……………‥い、以上で御座います(T▽T;)」

信「訳が分からぬ用語が出て来たが、要するに、其の病気になれば、様々な重病に係る恐しい病気ということだろう?」

管「ぶっちゃけ過ぎだけど、まあ、簡単に言っちゃえば、そう言う意味だね。」

信「うむ、糖尿病とやらに、兆興は無いのか?」

管「うーん、そうだね、糖尿病って、糖尿病だって、はっきり分かる症状って無いから、気が付いた時には糖尿病でしたーってのが主だから。えっーと、敢えて言うなら…‥」



『【食欲が異常に増進する】血液中に異常に増えたブドウ糖を処理しようとしてインスリンが多く分泌され食欲が増進します。
症状が悪化してくると、ブドウ糖をエネルギーとして吸収できなくなった体が、代わりのエネルギーとして体の筋肉や脂肪をエネルギーに変えようとするので、急激に痩せてしまうのです。

【体が疲れやすくなる】上記のように体の筋肉や脂肪をエネルギーとして使ってしまうので、筋力が低下し体が異常に疲れやすくなります。
また食後に眠くなる場合も多いようです。

【異常にのどが渇く】血糖値が高くなると血液はドロドロとして濃くなります。
この状態は脱水状態と脳に判定され、水を飲むように脳から指令が出るのです。
指令通りに大量に水をのみ、腎臓から尿として大量に排泄されるので、尿の回数も増えます。

【足の症状】糖尿病になると毛細血管が傷つくなどしてダメージを受けやすくなります。
それにより、感覚や運動をつかさどる自律神経に悪い影響を与え、足に症状が表れることがあるのです。

・足がしびれる、ほてる、冷えやすくなる。
・つりやすい、こむら返りがおこる。
・足に違和感があり皮膚が乾燥する、ひび割れる。
・巻爪になる、タコができている。

これらの足の症状は血液の滞りで起こっていることが多いもの。
足に違和感を覚えたら、早めに病院で検査を受けましょう。

尿や汗に混じっている糖が皮膚につくことで、菌が増殖し外陰部や皮膚にかゆみを生じるのもひとつの症状です。』






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正月談義







管理人(以下、管)「皆さん、遅れてしまいましたが、明けましておめでとう御座います!」

信長(以下、信)「…‥新年の挨拶は良いが、何故、予まで此処に引っ張り出されなければならぬ?」

管「え?だって、信長さん、皆さんの『アイドル』ですからvvV」

信「あい…‥?何ぞ?(小首、傾げ)」

管「(あ、可愛いvvV)気にしなーいvvV気にしたら負けですよーvvV」

信「???」

管「唐突ですが、信長さん、お腹空いてません?」

信「真に唐突だなιι」

管「今回、正月だし、正月にちなんだものを食べよっか。」

信「正月と申しても、既に三が日は過ぎたがな。」

管「旧正月がまだだよ!」

信「…………‥屁理屈(ぼそ)」

管「聞こえてますよ、信長さん。そんな事気にしてたら、ハゲますよー」

信「で、何を食するのだ?」

管「(買Xルーされた!?Σ(T▽T;))え?何をって…‥御節に、雑煮に、ぜんざいに…‥」

信「御節?御節とは何ぞ?」

管「狽ヲ?し、知らないのっ!?Σ( ̄ロ ̄lll)」

信「知らん。正月とは、1月1日に無事に歳を重ねられたことを祝うものであろう?」

管「あ、そうか、信長さん達の感覚は誕生日と同じ感覚か。」

信「?たん…‥」

管「はーい、其れをツッコミされると、ダラダラと目が痛くなる文字を列ねばならんので、其れの説明は省くよー。」



『説明しよう!正月とは本来、その年の豊穣〔ほうじょう〕を司る歳神様〔としがみさま〕をお迎えする行事であり、1月の別名です。

現在は、1月1日から1月3日までを三が日、1月7日までを松の内、あるいは松七日と呼び、この期間を「正月」と言っています。

地方によっては1月20日までを正月とする(二十日正月・骨正月)こともあります。

歳神とは1年の初めにやってきて、その年の作物が豊かに実るように、また、家族みんなが元気で暮らせる約束をしてくれる神様です。

正月に門松〔かどまつ〕やしめ飾り、鏡餅を飾ったりするのは、すべて歳神様を心から歓迎するための準備です。

そもそも、私たちの祖先は"全てのモノには命がありなんらかの意味がある"という「アニミズム」を信仰しており、作物の生命〔いなだま〕と人間の生命〔たま〕は1つのものであると考えていました。

そのため、人間が死ぬとその魂はこの世とは別の世界に行き、ある一定の期間が過ぎると個人の区別が無くなり「祖霊」という大きな集団、いわゆる「ご先祖様」になると信じられていました。

この祖霊が春になると「田の神」に、秋が終わると山へ帰って「山の神」に、そして正月には「歳神」になって子孫の繁栄を見守ってくれているのだと言います。

正月は、日本の行事の中で最も古くから存在するものだと言われています。

しかし、その起源はまだ詳しく分かっていません。

仏教が伝来した6世紀半ば以前より正月は存在していたと言われています。

「お盆」の半年後にやってくる正月は、本来お盆と同じく「先祖をお祀りする行事」でした。

しかし、仏教が浸透しその影響が強くなるにつれて、お盆は仏教行事の盂蘭盆会〔うらぼんえ〕と融合して先祖供養の行事となり、正月は歳神を迎えてその年の豊作を祈る「神祭り」としてはっきり区別されるようになったと考えられています。

また、現在のようなお正月の行事(門松やしめ飾り、鏡餅などを飾ること)が浸透したのは、江戸時代に入り庶民にも手軽に物品が手に入るようになってからのようです。

1年の始めである正月は春の始まり、すなわち「立春」とも考えられており、人々は春の訪れがもたらす生命の誕生を心から喜びました。

「めでたい(芽出度い)」という言葉は「新しい春を迎え芽が出る」という意味があります。

また新年に言う「明けましておめでとうございます」という言葉は、実は年が明け歳神様を迎える際の祝福の言葉でした。

つまり、神様への感謝の言葉を人々の間で交わすことにより、心から歳神様を迎えたことを喜びあったということです。』



信「白Nぞっ!?Σ( ̄ロ ̄lll)」

管「天の声!蛤゙ッb(≧ω≦*)」

信「……………………‥」

管「……‥何か、ツッコミ入れてよ。一人で無駄に盛り上がって虚しいよ。」

信「ツッコミ入れて欲しかったのか?」

管「…………………‥いいえ。」

信「で、御節とは何ぞ?」

管「正月の説明だけでは分からなかったんですか?」

信「…………………‥」

管「狽あっ、ごごご、ごめんなさいっっっ!!!分かりました!説明させて頂きます!!!説明しますからっ、半眼で睨み付け、沈黙したまま愛刀を抜こうとして構えないでっっっ!!!」



『御節とは、「御節供(おせちく、おせつく)」や「節会(せちえ)」の略であり、中国から伝わった五節供の行事に由来する。

奈良時代には朝廷内で節会(せちえ)として行われ、そこで供される供御を節供(せちく)と言った。

現在のような料理ではなく、高盛りになったご飯などであったとされる。

この五節会の儀を一般庶民がならって御節供を行うようになったものと考えられている。

もともとは五節句の祝儀料理すべてをいったが、のちに最も重要とされる人日の節句の正月料理を指すようになった。

正月料理は江戸時代の武家作法が中心となって形作られたといわれている。

江戸時代、関西では「蓬莱飾り」、江戸では「食積(くいつみ)」、九州の佐賀・長崎などでは「蓬莱台・手懸け盛り」と称し歳神様に三方などでめでたい食べ物などを床の間に飾り、また年始の挨拶に訪れた客にも振舞ったり家族も食べたりした。』



管「………‥で、御節は、一般に一段から五段まであって、例として、四段重が、一の重には祝い肴のうち三つ肴と口取り。二の重には焼き物。三の重には煮物、もしくは酢の物。与の重には酢の物、もしくは煮しめ。んで、五段重になると、一の重には祝い肴。二の重には口取り。三の重には鉢肴、あるいは海川の幸、または焼き物。与の重には煮しめ(山の幸の煮物)。五の重については、東と西で詰めるものが異なるので、一般に何を詰めるかは、決まってません。んで、黒豆・田作り・数の子の祝い肴については一の重に入れられるほか別の入れ物に盛り付けられることもあります。」

信「ほう、そうか。では、めでたい日に詰めるのだ。入れる食材にも意味があるのだろう?」

管「狽ヨ?!そりゃそうだけど、其所も説明……‥」

信「…………………‥」

管「……………‥しなきゃいけないんですねιιえっと、黒豆・黒は道教において邪除けの色とされていて、黒く日焼けするほど達者(マメ)に働けるようにと邪気を払い長寿と健康(無病息災)を願ったもの。

数の子・数の子は卵の数が多く、また、ニシンは「二親」に通じ、五穀豊穣と子孫繁栄を願ったもの。

田作り(ごまめ)・カタクチイワシを田の肥料としたところ五万俵ものコメが収穫できたとのいわれに由来している。「ごまめ」は「五万米」であり「田作り」の名とともに五穀豊穣を願ったもの。

たたきごぼう(酢ごぼう)・たたきごぼうは瑞鳥(豊年の象徴)を表したもので豊作と息災を願ったもの。黒色には邪を払うという意味を持つ。また、ごぼうは地中に深く根を張ることから用いられる。

紅白かまぼこ・神饌の赤米、白米形状が初日の出の形に似ることから用いられる。赤色は魔除け、白色は清浄を意味している。紅白の色が縁起が良いとされる。

伊達巻・言葉で伊達政宗番となる。卵焼きやだし巻、巻物(書物)に似た形から文化・学問・教養を持つことを願う縁起物。

搗ち栗、栗金団(くりきんとん)・ 搗ち栗は「勝ち」に通じることに由来。「金団」とは金色の団子という意味で、金銀財宝を意味しており金運を願ったもの。ただし、栗を用いるようになったのは明治時代以降とされる。

お多福豆・ソラマメの一種を甘く煮たもの。文字通り福が多からんことを祈願した。

焼き肴、鰤の焼き物・ブリは出世を祈願。出世魚であることにあやかったもの。地域によっては鮭の塩引き、鯛は神饌 「めでたい」の語呂合わせ。

海老の焼き物・伊勢海老を使うことが多かったが、高価であるため、クルマエビなどが使用されている。長寿を祈願した縁起物(ひげが長く腰が曲がっている様子に由来)。また、海老は脱皮することから生命の更新を意味するもの、または、脱皮を繰り返していくことから出世を願うものとされる。

鰻の焼き物・ごく最近の趣向。鰻登りから出世を祈願。

酢の物、紅白なます・大根と人参を用いたなます。祝い事に用いる紅白の水引にあやかる。

ちょろぎと黒豆 ・植物の根をシソ酢で赤く染めたもの。多くの場合、黒豆と共に盛り付けられる。「長老木」、「千代呂木」あるいは「長老喜」の字をあて長寿を願う。

酢蓮(すばす)・レンコンの酢の物。穴が多数ある蓮根は将来の見通しがきくという意味の縁起かつ ぎである。

煮物、昆布巻き・煮しめの中の材料としても用いられる。身欠きニシンなどの魚を昆布で巻いて干瓢で結ぶ。「喜ぶ」の語呂合わせ。また、昆布は「ひろめ」あるいは「えびすめ」とも称された。「ひろめ」は末広がりである昆布の形状に由来する。また、「昆布」に「子生」の字をあて子孫繁栄を願ったものともいわれる。昆布巻きは伊達巻と同じく巻物(書物)に似た形から文化・学問を象徴する意味を持つ。

陣笠椎茸(椎茸)・ 煮しめの材料の一。陣笠椎茸は椎茸の傘を陣笠に見立てたもの。武家社会の名残。

楯豆腐(豆腐)・煮しめの材料の一。楯豆腐は豆腐に焼き目を付けて楯に見立てたもの。武家社会の名残。

手綱こんにゃく(コンニャク)・煮しめの材料の一。手綱こんにゃくはコンニャクを手綱に見立てたもの。薄く切ったコンニャクに縦に切り目を入れ、そのなかに片端をとおす。武家社会の名残。

芽出しくわい(調理前のもの)・煮しめの材料の一。梔子とともに煮て色付けする。最初に大きな芽が一本出ることから「めでたい」にかけたもの。芽が出ることから出世を祈願したもの。また、古くは平仮名の「か」を「くわ」と表したので、くわい=かい=快から、一年を快く過ごせるように。

花蓮根(蓮根)・煮しめの材料の一。穴が多数ある蓮根は将来の見通しがきくという意味の縁起かつぎである。この孔が空いていることから将来が見通せるようにとの意味のほか、花蓮根には花の後に実を結ぶようにとの意味がある。

矢羽根蓮根(蓮根)・煮しめの材料の一。 破魔矢の矢羽根に見立てたもの。

八ツ頭(里芋)・煮しめの材料の一。八ツ頭はサトイモの栽培品種親イモが大きいことに因んで頭(かしら)になることを願うもの。また、里芋は親芋に子芋がたくさん育つことから子宝を願ったものとされる。

金柑・「ん」は「運」に通じ、運を重ねるの意。財宝としての「金冠」を意味している。…………‥以上です。」

信「なるほどの。で、どうした?」

管「…………‥せ、説明疲れですιι」

信「御苦労だったな。御苦労序に文字数が限界に達したぞ。」

管「狽ヲぇーーーーっ!?Σ( ̄ロ ̄lll)」










ーーnext(笑)
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