東日本大震災から3年が経過した。激震と大津波、原発事故に襲われた福島では、いまさまざまな変化が起きている。

復興需要から経済が活性化し、夜の繁華街はバブルで盛り上がる。
その半面、雇用の流動化で想像もしなかった事件が発生するなど治安の悪化がみられ、住民たちの不安はつきない。

あの日以来、揺れ続ける被災の街をルポする。

いわき市小名浜。港近くの商店街から路地を1本入ると、ネオンが輝く一角に出る。
10軒近くの店舗が軒を連ねるソープランド街だ。

毎夜、一時の癒やしを求める男たちが誘蛾灯に誘われるように集まってくる。

「ひと頃に比べれば落ち着きましたが、相変わらず客の入りは上々です。
『稼げるから』と週末に東京のほうから出稼ぎに来る娘(コ)もいますよ」(店舗関係者)

にぎわいは風俗業界全体に及んでいるようで、地元の利用客の1人は「週末ともなるとホテルはデリヘルの客でいっぱいになる。客が多すぎて(デリヘルに)断られることもある」という。

業界の活況を支えるのは、除染や原発関連の工事を担う作業員たち。
福島第1原発の事故後、数万人が県内入りしたとされる。

「きつい作業でストレスをため込んだ男たちが、週末にいわきにやってきて派手に遊ぶ。
おかげで飲食店の売り上げも伸びているという話だよ」(市政関係者)(以下略)
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