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悲鳴。




曾ての清らかな躯は、

忘れ去られたであろう、

朧気な、遥か彼方に置き去りにした。





愛された記憶は消滅し、

残されたのは後悔と、怨恨。

貫かれた刄は、

確実に、寸分狂いなく、

私の中心から汚し、

残されたのは、

永遠に還れぬ過去。





其れから有したものを嫌悪してはいけない。

其処から生じたものを拒んでもいけない。












貴方と幸福を紡ぐ事は不可能に近い。

毒。



足掻いても、足掻いても、

貴方は私を離してはくれない。


拒んでも、拒んでも、

貴方は私を赦してはくれない。


漂う漆黒の塵は、

私に襲い掛かり、

私に逃げる術を一寸も与えず、

隅々まで犯してゆく。






逃れたくて、

消えてしまいたくて、

だけど、

穢して欲しくて。

矛盾をひたすらに打ち消しながら、

其の毒を浴びてゆく。





「君が必要だ」






貴方の毒牙に嵌まってもがき続ける。
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