自分に抱えこむ何かがあると
冷たい態度になる彼も…
年末からお正月にかけて
穏やかに過ごした。
私にも優しくて…
わりと仲の良い関係を保てた。
でも…
彼が穏やかな時は
私の感情が子供達に向かう。
それはきっと
彼に対して余分な神経を使わなくて済むぶん
子供達への思いが
強くなるんだと思う。
彼が冷たい期間は
何とか彼の機嫌をこれ以上損ねない様に
彼への神経をすり減らすぶん
他への感情が疎かになる。
でも、案外その方が
私にとって楽なのかな?なんて
最近思うようになった。
そんな8日の夕方…
シャワーを浴びた彼が
突然言った。
『これからイルミ見に行こうか?』
私は9日から仕事が入った彼を労って
「また…次のシーズンでもいいよ」と言ったが
何となく行ってみる事になった。
そこはちょっと遠方にある国営公園で
1月9日がイルミ最終日とされている。
まさにぎりぎりの思いつきだ。
夕方5時半ころ出発すると
実家の家の近くを通過して高速に乗り
2時間ばかりかけて
目的地に向かう。
実家の家の近くを通過する時…
(こんな時…子供達も一緒に連れて行ける関係ならな…)
そんな事を考えると
子供達が一緒に居る今を
空想していた。
きっと…
嬉しそうにキャッキャ言ってる子供達が
後部座席でじゃれあったり
喧嘩したり…してるんだろうな。
そんな事を考えていると
あっという間に目的地に着いた。
気をまぎらわす様に
時々…スマートフォンでイルミネーションを写しながら
彼と手を繋いで歩く。
今シーズン最後のイルミネーションは…
わりと規模が大きくて
かなり歩き回った。
去年の今ごろ…
『いつかきっと
二人でイルミネーション見ようね。』
そう話し合っていた私達が
今、ここにいる。
それは奇跡的な事なんだと思う反面
私の求める幸せは…
これだったんだろうか?
そう考えると
子供達との日々が眩しかった様に思えて
LEDライトの電飾が
何度も…
何度も…
にじんでいた。
。