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ごめんね

古びた庭園の中には
たくさんの絵があったよ。

わたしのたからものを描いた
小さな鉢植えたち。

置く場所がないからと
描くのをやめてしまいこんだね。



ところどころにある
錆びたカラフルな矢印に
小さなわたしが蒔いた
とりとめのない疑問。
その答えも書き足してきたよ。

小さなわたしには見えなくて
届かないような高い棚で、

大きくなったわたしが
見つけた言葉たち。



なんにも知りたくなくて
ただ笑っていた頃のわたし。

それは間違いだと思ってたけど
ほんとはそれでも良かったんだよ。


いつも、わたしが落ち込むと
“こうすれば面白いと思わない?”って
そっとささやいてくれた
もうひとりのわたし。



わたしは箱に閉じ込めたのに
ごめんね。


おかえりをありがとう。

久しぶり、

時間を置いてみて。

わたしにとって
ここは、やっぱり大切だった

そのうち、きちんと
デザインや内容を揃えて
再始動するよ。



ここはわたしの廃遊園地で
月夜、眺めにくると
思い出や拙い言葉達が
割れたガラスの破片みたいに
きらきら輝いていた。
遊んでいた遊具もそのままで、
ずいぶん古びているのに
まだあの頃の体温が
残っているみたいに
あたたかかったよ。

これから。
荒れ放題の庭園を
手入れするみたいで
少し、楽しみなんだ。
昔蒔いた種が、まだ
わたしを待っていてくれたよ。

なんで、

なんで人生って
こんなにみじかいんだろう。

緑色した恐怖の予感

なぜか緑が怖い時期があった。

なんでだろうと考えて、
思い至った理由が

意地悪してくる友達が
緑が好きで、緑を見ると
思い出してしまうから。


よくよく思い出せば、

モノクロの夢の前日に見た夢が
深緑の森の夢だったり、
歯医者さんで歯を削る前に
縛られた時の網が
緑色だったり。

バッタやカマキリの怖い虫が
たいてい緑色してたり。


緑色は怖い事の前触れの色
だから怖かったらしい。


そういう色彩恐怖症って
いつの間にか根付くんだな。

モノクロの夢

幼い頃に一度、
モノクロの夢を見た。

まるで、昔ここで起きた事を
夢で見ているような、
古い映画に紛れ込んだ感じ。

その夢で初めて、
白い恐怖を見た。
白いぼろぼろの着物を着た、
鬼女のような死に神。

血が赤くない事に驚愕。
黒いタールのようだった。

そしてこれは夢なんだと知る。
そこで目が覚めた。

基本的に夢はフルカラーなのに
モノクロだったのは
仕様なのかな。
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