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修正主義者

だまされてそんなに悲しい?
だまされてそんなに苦しい?
だまされてそんなに寂しい?
だまされてそんなに悔しい?

あきられてそんなに悲しい?
あきられてそんなに苦しい?
あきられてそんなに寂しい?
あきられてそんなに悔しい?

好きだと言ってくれたから
好きになってあげたの
嫌いといってくれたら
嫌いになってあげるわ
責めるぐらいなら
どうか嫌いになって
嫌いになれない自分を
どうして責めないの

自己批判しろ自己批判しろ
自己批判しろ自己批判しろ
自己批判しろ自己批判しろ
自己批判しろ しろ しろ しろ

うつされてそんなに悲しい?
うつされてそんなに苦しい?
うつされてそんなに寂しい?
うつされてそんなに悔しい?

遊びで始めたなら
最後まで遊んでよ
遊ばれやすいの
あたしで遊んでよ
遊ばれやすいけど
遊びやすくて好きよ
本気になってる自分を
どうしてやめないの

自主規制しろ自主規制しろ
自主規制しろ自主規制しろ
自主規制しろ自主規制しろ
自主規制しろ しろ しろ しろ

無修正の恋愛なんて
無修正の恋愛なんて
無修正の恋愛なんて
気持ち悪いわ見たくない

自己批判しろ自己批判しろ
自己批判しろ自己批判しろ
自己批判しろ自己批判しろ
自己批判しろ しろ しろ しろ

自己批判しろ自己批判しろ
自己批判しろ自己批判しろ
自己批判しろ自己批判しろ
自己批判しろ
自己批判自己批判自己批判

少女のすべて

パパのパーティの日
彼に出会って
7日目のベッドでキスをしたの
瞳とじて 息をふきこまれ
あたし女の子に生まれたの

空と海と裂けて 地震がおこって
それともあたしがふるえてるの
安息日の朝 彼に電話したら
受話器ごし世界が生まれたの

はじめに言葉ありき
やがて恋ありき
最後に愛ありき

パパのパーティーの日
彼に出会って
三日目のベッド 眠れないの
瞳とじて 羊かぞえ
迷子のあたしは夢を見るの

時計とめて レコードとめて
ピアニストの指とめて
言わないでね
言いたくないわ 言えないの?

キスをとめ 赤い血とめて
月の満ち欠けとめて
インクを爆弾に変えて
投げつけて燃やして

空と海と裂けて 地震がおこって
それともあたしがふるえてるの
洪水の夜に 彼に電話しなきゃ
受話器の方舟でささやくの

はじめに言葉ありき
やがて恋ありき
最後に
愛が言えなくて

都市夫は死ぬことにした

都市夫は死ぬことにした
時雄は飛べなくなった
則夫はピストル撃った
義夫は時計を止めた
由紀夫は未来綴った
富士男は過去を語った
恒夫が人を殺せと
光男は人間だもの

都市夫の身体は宙を舞い
僕らの街に落ちてく
それを見つめてた気味は
消えてくメロディ口ずさんでいた
都市夫のゆびさき宙を
指しミサイルみたく飛んでくる
それを見つけても君は
気づかないだろう
まだ夢の中だから

都市夫はとうとう気づいた
年を取れない自分に
都会は変わりゆくのに
時は流れていくのに

都市夫はようやく気づいた
取り返せない時間に
時計は止まってるけど
飛んでる鳥は止まってるけど

小さな家とキャンバスと
他には何もない
絵筆にしたたる赤い血で
描く君のモノローグ

都市夫ほんとは知ってた
ネジがはずれた自分に
「時計のネジがないから
時が進まないだけさ」

都市夫ようやく気づいた
取り戻せない約束
時をかける少女も
トランクのなかで泣いてるけど

モモに頼んで取り戻せ
あの子嘘つき
絵筆に咲いてる赤いバラ
飾る君のエピローグ

都市夫の身体は空を裂き
僕らの街に落ちてく
それを見つめて君は絵を
描く夢を諦めかけてた
都市夫の涙は火を
放ち光みたいに瞬いて
それに気づいても
君は目を背けたね
もうすぐ夢も終わるけど

「都市夫は死ぬことにした
時雄の代わりに空を仰いだ
都市夫はバラバラになる
時雄の代わりに身代わりになる
則夫のピストル時計を止めて
義夫のベッドにサルビアの花
由紀夫は書いた 富士男叫んだ
恒夫も光男も人間だもの
都市夫は飛ぶことにした
鳥より高くは飛べないだろう
時雄は目を閉じた
それでも世界は消えないだろう
説明しよう 世界の仕組み
解き明かそうか 都会の仕組み
人という字は 人と人とが
ひとつなんだ 人間」

小さな家とキャンバスと
他には何もない
絵筆にしたたる青い空
染める君のモノローグ

都市夫の言葉は雨になり
僕らの街に降ってくる
それを見つめてた君は
「東京には空がない」
というだろう
そして僕らいま雪になり
僕らの熱で溶けるだろう
だけどだいじょうぶマイフレンド
風邪を引いてるだけ
まだ夢の中だから

都市夫は死んで 時雄も死んで
則夫も死んで 義夫は消えた
由紀夫は死んで 富士男も死んで
恒夫も死んで 光男は逃げた
逃げてもいいさ 人間だもの
逃げてもいいさ 人間だもの
逃げてもいいさ 人間だもの
逃げても何時か捕まるさ
人間だもの

ラヴクラフトの世界

神様 今夜、エイズ検査に行ったの
神様 街は
エレクトリカルパレードだけど
ゆれるゆれるメトロ
ふた駅で降りて
ゆれるゆれる影が
幽霊みたい

神様 今夜、あたし生まれ変わるの
神様 きっとあなた飽き飽きしてる
だけど
ゆれるゆれる指で星をタイプして
送るテレパシー きっとあなたが

好きなの 好きなの 好きなの 好きなの 好きなの 好きなの 好きなの 好きなの

神様 あたし誰かを愛せますか
神様 あたし人を好きに
なれるのでしょうか
カルテ書く右手が
傷をなぞったら
カーブの向こうで
虹がかかったの

お医者様の手に 光るチューブから
結果が出るまで 三分数えて
フィルムの終わりに
刻むシルエット
天使が通るの 三つ数えて

好きなの 好きなの 好きなの 好きなの 好きなの 好きなの 好きなの 好きなの

好きなの 好きなの 好きなの 好きなの 好きなの 好きなの 好きなの 好きなの

神様 今夜、土砂降り雨のニュース
神様 街は大停電のニュース
神様 今夜、地獄からのニュース
神様 あたし あなたのことが

水玉病

水玉病は少女特有の病です
思春期生理期失恋期を
機に発症します
顔に腕に見えるもの
すべてに丸くぽつぽつ
かわいくなろうと思えば
思うほどぽつぽつするの

水玉病は少女だけかかる病気です
大人になりそでなれない
あの娘に潜伏します
汗に涙に夢のなかにまで
丸くぽつぽつ
ふりむいてもらおうと
焦れば焦るほどぽつぽつするの

あなたになれないわたしになれないあなたを赤く塗りつぶしたいの
わたしになれないあなたになれないわたしを白く塗りつぶして

「アントワネットはギロチン台で アリス・リデルはウサギの国で
アンネ・フランクはアウシュビッツで アンナ・カリーナは銃で撃たれて
少女は二度死ぬ二度目の症状 常軌を逸した狂気の病状
正気を失うショーツのなかでは 水玉いっぱい戦争いっぱい
アンナ・カリーナ銃で撃たれて 赤く白く赤く塗りつぶして
アンナ・カレーニナ線路に身を投げ 赤く白く赤く塗りつぶして
あなたになれないわたしがつくった あなたをこわしたわたしの心は
自殺行為より自傷行為より自意識過剰を自重せよ」

水玉病にかかった少女は血をみます
足の隙間から細い手首から
水玉ぽつぽつ
下着よごした少女たち
都会の真ん中つどえ
見たくないものや嫌なもの
全部にぽつぽつさせて

あなたがつくったわたしがつくったあなたを赤く塗りつぶしたいの
わたしがつくったあなたがつくったわたしを白く塗りつぶして

あなたがこわしたわたしがこわしたあなたを赤く塗りつぶしたいの
わたしがこわしたあなたがこわしたわたしを白く塗りつぶして

赤く白く塗りつぶして
混ざるぐらい塗りつぶして
赤く白く塗りつぶして

死にたい 消えたい 死にたい 消えたい
死にたい 消えたい いなくなくなりたい