蝶々日和

2012/04/25 05:29 :夢追(ブンジロ長編)
夢追5

睡魔が毎日襲ってくる
そんな中唯一の救いと言えば部活が減ったこと。テニスする事は好きだが最近睡魔に勝てない事が多い。

多分春が近いから?
もう部活は引退。
だけど丸井くんの所は赤也くんは勿論、他の後輩たちの面倒を見る為に引退は引退してるんだろうけど、参加できるなら極力部活は参加という形らしい


まぁ俺らも引退って言いながらも後輩の面倒見るっていいながらみんなでテニスしたいからって言う理由で部活にちょこちょこ顔を出してる感じだけど。
でも一番違う所は、卒業したらみんな違う高校に行くらしい。

俺らの大半はそのまま高等部に行くから今部活行かなくてもまぁテニスは出来ると言うことだ。
正直俺は丸井くんと同じ高校に行こうかななんて考えたこともあったけど、なんだかストーカーみたいだなって自重して止めた

丸井くんの学校に行く際、前もって調べたケーキバイキングの店のチェックをしに来た訳だが


「…………凄い人だCー…」


学校帰りに寄る女子生徒が多いせいで店の前に若干の行列が出来ていた。
今並べばすぐに店に入れるのだろうが先に立海に行きそこから店にいくのでその頃には待ち時間も増えてそうだなと思うとこの店は止めた方がいいかなと思い始めた。


「………芥川君…ですよね?」


店の前でどうしようかと悩んでいたら不意に声を掛けられ振り返る。
話しかけた人物が誰かと認識するのに若干の時間が掛かったが見知った顔で思わずホッとする。


「えーと、こんにちわ。柳生君に仁王君」

「どうしたんですか?こんなところで」

「どうせ丸井とデートじゃろ」

「デートじゃないCー…」


デートと言われ少し照れくさく感じたが、丸井くんとはあくまで友達。
むしろ、俺にとって丸井くんはとても憧れる存在なのでそんな関係にはなれない。

多分丸井くんは俺にわざわざ付き合って上げているという感じだと思う。
だから一緒に居るだけでもうれしいし楽しい。


「所で此処で待ち合わせなんですか?」

「んーん。丸井くん迎えにいって、此処に来るつもり…だけど」

「おや、奇遇ですね。私たちも此処で時間を潰すところです。しかし今から迎えに行ったところで席は取れないでしょうね…」

「んー………」

「相席で宜しければ席を取っときましょうか?」


もう席は取れないとほぼ諦めていた矢先、思わぬ誘いに思わずテンションが一気に上がった


「!いいの?!」

「ええ、いいでしょう?仁王君。」

「ワシは別に構わんよ」

「マジマジ、ちょーうれCー!じゃあ丸井くんと後から来るから!」

「はい。いってらっしゃい」





「そこのファーストフードで時間潰すんじゃなかったっけ?」

「仁王君、貴方は空気読めるのに敢えて読まない癖をなんとかしませんか?」

「無理じゃのう」


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