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明け方の寝床

橙色の波の上で、
下弦の三日月が狂気を呼んでいる様に見えた。
灰色と水色の混ざった水色の海面の様な空が、
止まった儘だ。

まだ暗い緑の葉が冷たい風に揺れている。
その色に、煙草の煙をゆっくり吐き出して、
この時の儘ずっとそうして居たかった。
それでも凍える手の平をジーンズのポケットに入れて、
ライターの感触を感じてから暗い部屋に戻った。

鳥の声が聞こえる前に、
茶色いクマの縫いぐるみを抱き、
本と洋服に塗れてアタシは眠りについた。


カーテンが透明な緑色に光り始めた AM06:08
静寂と風の音ざわめく境界線は、ガラス窓。
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