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何気ない日常の小さなきらきら。
読書備忘録
「死ぬまでにしたい10のこと」ヴィレッジブックス
ベドロ・アルモドバル監督総指揮「死ぬまでにしたい10のこと」にインスパイアされた、10人の女性著名人による 「死ぬまでにしたい10のこと」の エッセイアンソロジー。
非常に興味深く読ませて頂きました。
特に斎藤 薫さんと 私が好きな作家さんの一人でもある、角田光代さんのエッセイには
気付かされる部分と 共感できる個所が 随所にあってよかったです。
読んで思わず考えてしまうのは、やはり
…もし私が余命を宣告されてやりたい10のこと、ってなんなんだろう?
ってこと。
斎藤 薫さんは エッセイの中で
「“人間いつ死ぬかわからない”といくら思っても、ホントの自分の姿は見えてこないが、“死ぬまでに何をするか?”という具体的な想定を試みたとたん、見えなかった自分が見えるのだ。」(10ページ)
「知らない自分を見つける試み。というより、自ら見て見ないふりをしている自分の弱点を、明らかにする試み。これ以上の“自分探しはないくらい…。」(12ページ)
と書いているが 本当にその通りだと 私も思った。
「自分の生を太らせること、急がなければと思った。」(12ページ)にも深く共感する。
死、を意識した時 あまりにも自分の生を薄っぺらく感じたから。
せっかく 天から与えてもらえた命なのに こんなんじゃあ 駄目だって。
私はあとどれくらい生きるのかわからないけど、
…逆に言えば明日、
いや 今日外出したときにでも、たとえば交通事故にあって 命をなくしてしまう可能性だってある…
のだけど、それでも。
生きている間に 自分の死を深く意識する、なんていうのは たわいない日常生活では難しいことだから今回このような趣旨の作品を読めたのは 考えるきっかけをつくれて良かったかも。
毎日死について考えるのは なんだか後ろ向きなようだけど…
時折 日々着実に、確実に 死に向かっている 自分の命について そしてこれからどう生きるのか どうしたいのか 考えてみる必要性があると思う。
私も読み終えてすぐに 本書の巻末付録にある マイ10のことリストを 作成してみた。
死を間近には捉えきれていないせいもあるのか どうしても 死ぬまでに、というよりも 生きている間にしたいことリスト、になってしまったような気がする…けど(~_~;)
書きながら やりたいことが あれも、これも、と浮かんできて まだまだ私は生きられるな、なんて 根拠のないことを思ったりもしました。笑
きっと年を重ねていったり、その時の環境でも変わっていくものだと思うからマイ10のことリストは、今後も折に触れて 更新していきたいな。
性 別 | 女性 |
年 齢 | 31 |
血液型 | B型 |