田中【その他だ この鈴木ィ】
田中、まさかの活躍の予感。
一方りんは職員室に。
先生【――鈴本先生?】
りん【はい。
第一職員室に尋ねたのですが
第二か第三と伺い、
第三で第二と伺いました。
はぐれスライムか
なんかですか。】
美人が怒ると恐い。
先生【…あ――…
なんかすごい
ごめんね鈴木さん、】
先生【…部活の子が怪我をして
付き添いで病院行ったんだ。】
りん【――部活?】
先生【相撲部の子が
シャワー室で転んでねえ…
中途半端に
脚を痛めたもんだから
救急車も呼べなくて
彼を運んだ鈴本先生も
腰を痛めて…】
シャワー室で、ずぶぬれの養豚のような生まれたままの姿の相撲部員に助けを求められる鈴本先生。
あげく背負えば手がお尻に当たってるとか言われる始末。
黙ってろマジブッ殺すぞとかつい言っちゃう。
先生【そんな訳だから鈴木さん、
先に帰るよう
保健室組に
よろしく言って。】
身を震わせ息が上がってる田中。
田中【…悪い、もっと早く
助けたかった。
でもマジで怖くて
動けなかった。
ドラマとかあんな動き
無理があんだろ。】
保健室の白い床には
場所にそぐわぬ漆黒の人殺しの道具。
田中【よく俺を逃がそうと
してくれたよ。
お前凄い。
ありがとう。】
タナカを押さえつける田中と
なんかもうボロボロな鈴木。
すず【…ッ
なんで、】
つづく。
主人公がようやく顔出しました。