話題:自作小説

機械仕掛けの大橋を越えると、他国の領域。
不死の皇帝が統べると言うそこは、想像するのも難しい。
一つ言えることは今の生活を続けるならば越える必要が無いと言う事か。
あいつは昔そこを渡った事が有るらしく、あちらはどうだったと聞いてもはぐらかされた。
小さな山間の町で育ったまま、大人になってもこの田舎町に移り住んで国を出るなど考えたこともなかった。
外の国を見て回るほどの行動力も経済力もない自分。

まあ、見た目の割にあちこちを放浪して回った事があるあいつが最大の謎なのだが。