性格上どうでもいいことはとことんどうにでも流すんだが看過できないことは重苦しいほど思い悩む質で。


どうして俺含めての少ない人数になった途端にこんな悲惨な結果になるのだろう。きちんとこなしてる俺は全く以て納得がいかん。直接関与してない奴は内心そりゃどうでもいいさ。俺だってそういう時もある。いくらでも辛気臭い面はできるが腹ん中じゃ早く帰りてーってぼやいてるもんだろ。だが今日のは違う。

声を大にして叫び散らしたい。俺は正確にやりきっている、と。少なくとも俺は原因に成りえない、と。今日のようなことが幾度となく起きてんのに結局やらかした奴が分かった試しがないじゃねえか。なんの為の監視の目だ。お偉方が覗き見るくらいでごみ屑ほどにも役にたたない。威嚇用だなんて馬鹿馬鹿しい。言葉どおりのガラクタ品だろ。

ようは俺達だけになる前のあの瞬間が一番怪しいっつーことだ。あいつが言ってた誤り無しの一言も疑わしく思える。
俺が自分で確認すりゃ良かったと今になって思う。だけどあいつは責任を負う位置にいる人間だ。
いつもだらしねえそのくせ変なところで意固地。現在進行形で頭を悩まされてるんだからそういう時ぐらいまともに責務を果たせよって思っても仕方ないだろ。


他人に罪をなすりつけようとしているみたいで今の自分も気に入らねえ。だけど自信がある、俺の手順は完璧だったと。


とりあえず疲れた。明日は朝早いし夜は後輩とひさびさ遊ぶから。腹減った。