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スーザン・ソンタグ

「唯一興味深い答えとは、問いを破壊してしまうような答えだ。」
           −−−スーザン・ソンタグ−−−

「スーザン・ソンタグが今朝穏やかに息を引き取りました。
彼女の癌との戦いは苛烈でした。私たちの精神的戦士は
三度目の戦いで誇り高い敗北を喫したのです。そしていま宇宙が待っています。
美しい旅を、スーザン。粉砕しながら行くのです。
あなたの新しい道にあまたの問いの破片が散らばっていますように。
あなたの答えが星々を震撼させますように。さらば。」
           −−−パティ・スミスの弔辞−−−



綺麗な文章だったので。

出会いについて

フランスには縁という考え方がないという。
また、人間が一生のうちに出会える人は何人いるのかというと

(例)人生八十年
日数→約二万九千二百日 ↓
毎日新しい人に平均三人出会ったとする ↓
一生に出会える人の数は八万七千六百人

地球人口約六十七億から割合わ考えると
〇・〇〇〇〇一三パーセントでしかない。

〇・〇〇〇〇一三パーセントは
一千万人のうちの約一・三人。

更にこの人達と過ごしても本当の意味での出会いは少なく維持するのも難しい。

よって実質的な出会いの数はこの数字より
もっと少なくなる。

―――――――――――
●思いやりで出会いを創造する

『空気と光と友人の愛、これだけ残っていれば、気を落とすことはない』
ゲーテ

人間が生きていく上で空気や光か不可欠なのと同様に、
人間らしく生きていくためには友人が欠かせないことを意味している。

いまの自分を省みて、もし、
こういった友人の愛を感じられないのであれば今からでも決して遅くはないので、
今の出会いを見直し、少しでも新たな出会いをつくる努力をしたほうがいいだろう。

『思いやりこそは最も重要な、そしておそらくは全人類の唯一の生活の規範なのだ』

ドストエフスキー




第三文明2月号より

和泉狂言師・野村万作

人間国法、和泉流狂言師の野村万作さんの言葉。
野村万作
wapedia.mobi

【人間の温かさを伝える狂言】
《真っ直ぐな目線を大事にされていますが》
上に媚びず、下に威張らず、素直にものを見るということです。
狂言で言えば「太郎冠者」がそれに当たります。
狂言は庶民的な世界を描いているものが多く、
観客に優しく語りかけ、 温かく包み込む。
それが土台になって演じなければいけないと思っているのです。

《狂言の世界には「悪人」が出てこない》
そうですね、本当の悪人はいませんね。
悪さした太郎冠者を主人が
「やるまいぞ、やるまいぞ」
と追いかけても、
こっぴどくやっけているとは思いません。

また、女の人が強い曲(演目)も多いのですが、 これもなぜ強いかと言うと、
男がだらしないから。
男に対する愛情があって、強いのです。
「わわしい(騒がしい)女」
と言うけれども、基本は夫思いなのです。
それで悔しがるのです。
このごろはよく狂言は「人間賛美」 というようなことが言われますが、
確かにそう思います。
狂言は単なる喜劇ではありません。
人間の温かさを伝えているものです。
(中略)
「美しくあれ、面白くあれ、おかしくあれ」
この順序が、狂言には必要だと考えています。

星の王子さま

《王子さま》
「ぼくはあのころ、なんにもわかっていなかった!
ことばじゃなくて、してくれたことであの花を見るべきだった。
あの花はぼくをいい香りでつつんでくれたし、
ぼくの星を明るくしてくれたんだ。
ぼくは、逃げだしたりしちゃいけなかった!

あれこれ言うかげには愛情があったことを、
見ぬくべきだった」


<あの人は>
ほかのどの人にも、
見くだされるんだろうな。
(略)
でもぼくには、ばかげて見えないのはあの人だけだ。
それはきっとあの人が、自分自身以外のことをいっしょうけんめいやっているからだろう>


《パイロットと王子さま》
「星々が美しいのは、ここからは見えない花が、どこかで一輪咲いているからだね………

砂漠が美しいのは
どこかに井戸を、ひとつかくしているからだね……

家や、星や、砂漠を美しくしているものは、
目には見えないね!」

「こうして今見ているものも、
表面の部分でしかないんだ」


《王さま》
「人にはそれぞれ、その人ができることを求めなくてはならん
権威というものは、なに より道理にもとづく。
これは最もむずかしいことだ。
他人を裁くより、自分裁くほうがずっとむずかしい。
自分をきちんと裁けるなら、
そちは真の賢者ということだ」


《キツネ》
「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。 いちばんたいせつなことは、目に見えない
(略)
絆を結んだものには、永遠に責任を持つんだ」


―――――――――――
『人間の土地』より

冒頭

「ぼくら人間について、大地が、万巻の書より多くを教える」

「努めなければならないのは、
自分を完成することだ。 試みなければならないのは、
山野のあいだに、ぽつりぽつりと光っているあのともしびたちと、
心を通じあうことだ」
「なぜ憎みあうのか?
ぼくらは同じ地球によって運ばれる連帯責任者だ、同じ船の乗組員だ」


星という星がぜんぶ、やさしく笑う

花は眠る。星が眠る。


言葉の一つ一つが優しくあたたかい作品。


心に太陽を持て

「心に太陽を持て。
あらしが ふこうと、
ふぶきが こようと、
天には黒くも、
地には争いが絶えなかろうと、
いつも、心に太陽を持て。

唇に歌を持て、軽く、ほがらかに。
自分のつとめ、
自分のくらしに、
よしや苦労が絶えなかろうと、いつも、
くちびるに歌を持て。

苦しんでいる人、なやんでいる人には、こう、はげましてやろう。
「勇気を失うな。
くちびるに歌を持て。
心に太陽を持て」


ツェーザル・フライシュレン
(ドイツの詩人・作家、1864〜1920)/山本有三訳「心に太陽を持て」

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