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気づきたくなくて

思いついたままに


話題:片想い


気付きたくなかったから、気付かないふりをしていた。




「好きな人がいる」




知ってた。

でも知らなかった。

だって気づかないふりをしていたから。

だから、あなたに言われたくなかった。


「お前は心からの大切な友達だから、これからもずっと一緒にいたい」


何よりも嬉しい言葉。
何よりも残酷な言葉。

ずっと一緒だって言われた。

嬉しかった。

心からの大切な友達だって言われた。

泣きたくなった。

あなたのことが好きな私は、あなたの友情の裏切り者なのに。

好きと言えないのは、私のわがまま。
離れたくないから…
私はこれからもあなたに好きだと言わない。

例えあなたの好きな人が私の友達でも、

一生言わない…。

言えない。


「でも、振られた。好きになった相手がお前なら、最高なのに」


泣きながら無理して笑うあなた。

じゃあ、付き合ってみようか。と冗談めいて言った私に


「いやいやないわ、友達だから」


笑って言うあなた。

頑張って泣かないようにして言ったんだよ。精一杯だったんだよ。
あなたが少しでも笑ってくれるならって。……なんて自己満足。


うん、そうだね、年取ってもずっと側にいるんやもんね。


「うん、歳取ってもずっとずっと一緒にいよう」

なんて残酷で幸せ何だろう。

あなたはこんなに私を思ってくれているのに、私はそれに応えるのが苦しいだなんて、なんて最低なんだろう。



あなたの前で泣く資格なんてない。
気持ちを伝える勇気すら持てない私が、そんな資格…ないよ。




でも、今思い返したら涙が止まらないんだ。
こんな私でごめん。
好きになってごめん。
期待しちゃってごめん。

でも安心して、私のわがままだけどこの気持ちは言わないから。
困らせないから。友達でいるから…
あなたの与えてくれた友情に応えるから。


だから
あなたの知らないここで、あなたを好きだと語ることを許して下さい。

ごめんねごめんね、もうずっとずっとあなたが好きです。
大好きです。

きっとこれからも。



気付きたくなかった。

こんな恋心。

知りたくなかった。

あなたの気持ち。




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