People In The Boxの劇場編、二日間行ってきましたよ。なんかもうね、言葉に出来ない感情です。本当に本当に素晴らしくて、豪華なライブでした。
まず、会場に入って思ったこと。今年のお正月に夢を見たんです。赤い椅子の並んだ小さなホールでタキシードを着た波多野さんがオーケストラの指揮をしている夢。私はそれを席に座って観てました。そしてPARCO劇場。忘れていたその夢がフラッシュバックして、ハッとした。小さな劇場に並んだ赤い椅子。今日、あの夢の続きを観るのか、と胸が高鳴りました。
そして、本編。開場前にライブ前に最後に一曲だけ聴こうと思って直感である曲を選んで聴いてたんです。そしたらなんと、その曲で劇場編が幕を開けたのです。これまた驚いた。予知能力でも備わったんでしょうか。笑 まぁ、ピープルに関することに限りますが。
一部がアコースティック編成ってところからして素敵すぎるのに、しかも、一曲目が夜の人々。私この曲大好きなんですがライブで聴くのは初めてでした。更にこんな形で聴けるなんて思ってもみなかったんで思わず涙が‥。凄く、優しかった。「明日目が覚めたら音のないノックをする 誰もいないといいな」心の奥底に声が、音が、響いてきて、耳が満たされる。それが幸せで。綺麗でした、とても。DVD化とは言わないから、音源化だけでもして欲しいな。
弾き語り行けたことないので初めてカバーも聴くことが出来ました。良かったなぁ。YMOは名前すら知らなかったし、ニルバーナも曲は少ししか聴いたことがなかったけれど、こうして聴くと凄く良いと感じてしまう不思議。ニルバーナに関する波多野さんのエピソードにも思わず笑ってしまいました。
ピープルの曲のアコースティックver.もどれも本当に素晴らしかったです。アレンジの関係もあるのは当然だけど、CD音源とはまた違う曲のようで。とても良かった。アコースティックver.で再録したものが出たら全部欲しいですもん。笑 それくらい好きでした。二日目には客席にリクエストがあるか聞いて下さって、急遽失業クイーンを演奏。豪華すぎます‥。
一部はユルい雰囲気でやっていました。一曲ごと位にMCを挟んで、ステージが近かったんで観客への絡みも多かったです。笑 二日目の月曜日消失の初めでは波多野さんが足が痺れたらしく一旦止めてやり直し。ほんとにユルい‥。笑 こういうユルいライブも好きだなぁ。波多野さん「こういうのも、いいでしょ?」って。うん、いい。アコースティック限定でのライブやるなら絶対に行きたいです。やって欲しい。とにかくまたアコースティックver.の曲達が聴きたいです。次はいつ聴けるのかなぁ。
二部は通常編成でしたが、並び方がいつもと違いました。私は二日間ともステージ向かって右側(大吾さん側)で観たのですが、まさか大吾さんのドラムをライブであんな角度から観れる日が来るなんて思ってもみなかったんで、感激。ドラムのことはちっとも分からないドがつく素人ですが、やはり大吾さんのドラムって、何か好きなんですよね。惹き付けられる。
福井さんが真ん中っていうのも新鮮で良かったです。あと、前よりも更にコーラス上手くなってる気がしました。今回演奏した二番目の新曲で結構コーラスが目立つ部分があって。ツインボーカルみたいでした。一部の時は福井さんが全然見えず‥アコギ弾いてるところ見たかったな。少しだけなら見えたけどね。
新曲の一曲目はファミレコのツアーでやっていたものです。さらに完成度が高くなっていました。途中の波多野さんの早弾き、見とれました。二日目はただギターを掻き鳴らしているだけでしたが。二曲目はアップテンポな曲。近かったからか、ドラムの迫力が凄かったです。反して三曲目はゆったり目の曲。曲の始まりは、なんだか南国にいるような感じでした。笑 三人一緒に歌ったりしてましたよ。新譜が楽しみすぎます。波多野さんが仰るには新譜のリリースは十五月の千何日からしいです。首を長くして待ちましょう。笑
一日目の二部の途中(一曲目の新曲が終わったあたり)で大吾さんが足をつってしまった為、二曲目の新曲前で一旦中断。波多野さんから「何かリクエストありますか?」。そしてスミスを弾き語り。会場からは手拍子が。波多野さんもとても楽しそうに演奏してて、温かい雰囲気でした。
というか、今回波多野さん本当に楽しそうでした。「ああ‥楽しいぜ」とかボソッと言ってましたし。笑 ちなみに膝ポキポキ病らしいです(そのまんま、膝がポキポキなる病)。大吾さんは、ライブ中普段こんな場所見られないから恥ずかしいとか言ってました。私は貴重なものが見れて嬉しかったですよ。
一日目はかなり喋ってたのですが、ライブ後に福井さんから「喋りすぎやろ」って二人に駄目出しがあったそうです。笑 そんな福井さんは二日目の朝、誕生日に大吾さんから貰った餃子を食べてきたらしい。
そして最後、締めでこの曲。月曜日 / 無菌室。劇場という会場に、ぴったりの一曲。
「ようこそ、ここは舞台で女優が消えた場面さ」
思い出しただけでも鳥肌が立ちます。後ろには、どんどん泥がとれて最終的に白い裸体が現れるあのPV。泥と一緒に、私の心も浄化されました。
本当に良いライブでした。心の底から楽しかったです。ピープル、ライブへ行けば行くほど、新しい曲が出ればその度に、好きになる。これ程に中毒性の高いバンド、私はまだ出会ってないな。
とにかく、楽しかったのです。早くまたライブへ行きたいよ。素敵な時間をありがとう。