ワロス曲線とはかつて、南朝鮮ウォンと米ドルの為替チャートに見られたグラフの波形のことである。


この為替チャートは、横軸が時間、縦軸がドル/ウォンの値段で記されている。

ウォンが値上がり(線は下に移動する)したかと思うと、すぐに値下がり(線は上に移動する)し元に戻る、どう見ても正常ではない定期的な上下の値動きが一日に何回も、数時間単位で延々と繰り返された。

この「\/\/\/\/」という形状が、ネットスラングのwwwのように見えた。

ネットでは、wは笑うことを意味し、また「笑った=ワロス」に通ずるとして、この波形はいつしか「ワロス曲線」と呼ばれるようになった。


この曲線は、米ヘッジファンドがウォンを買い、ウォンの値上がりを食い止めるべく韓銀(韓国中央銀行)が介入(通称、韓銀砲)をしたため、発生したと見られている。

つまり、米ヘッジファンドと韓銀との死闘の結果が、ワロス曲線だったのである。

南朝鮮の場合、日本と同様に輸出で生計を立てているため、ウォンが値上がりしすぎると深刻な打撃となる。

$1=980が損益分岐点で、$1=950を超えると危険、という状況のようである。

そこで介入するのだが、その介入方法があまりにもお粗末であったため、ファンドにもてあそばれてしまったわけである。

南朝鮮政府と韓銀が、なぜこのようなバレバレのワロス曲線での取引を続けたのか、その理由は今も定かではない。


ここではこの事象を分かりやすくするため、$1=1000.0ウォンであるとし、このラインでウォンの価格を維持すべく韓銀が防衛しているものと仮定する。

さて、このような「防衛ライン」などと言うものは本来有り得ないが、今回はそれがバレバレで存在した。

1000になるたびに介入することが分かっているなら、どんな下手糞でも安値で買い、高値で売り、確実に儲けることができる。

常識的に考えて、通常は、そのようなことはあり得ない。

それだけ、このワロス曲線というのは異常なものだったのである。


$1=1000.0ウォンの時に、$1000をウォンに両替したとする。

結果1,000,000ウォンが手に入る。

ウォンを買うということは、買い手がいる→市場価値がある、ということなので、必然的にウォンは値上がりする。

例えば、値上がりして$1=998.0ウォンになったとする。

ここで、値を下げるため韓銀は介入するが、同時にファンドもウォンを売るとする。

ここでは1,000,000ウォンを売る。

この状況では、次の公式が成り立つ。


1:998.0=x:1000000


答えはx=$1002.0、つまり$2儲かったことになる。

実際には$1000などという小額ではなく、莫大な金額でウォンが買われ、そして売られた。

それが一日に何度も繰り返されたわけである。

グラフを見るだけだと、ウォンの価格は維持され、同じような金額を繰り返しているだけのように思われるが、さにあらず、現実には莫大な金を吸い取られているわけである。


その後韓銀は必死の防衛でウォンの値上がりを防いだ。

しかし今度は、サブプライム問題で死亡寸前のアメリカ大手金融会社に、敢えてその手でとどめを刺してしまった。

かくして南朝鮮から米の投資が一気に撤退、ウォンは逆に、怒濤の勢いで値下がりを始めた。


このような国レベルでお茶目とも見える愚かさを見せるのは、世界広しと言えど南朝鮮くらいなものだろう。