この間我が家の冷蔵庫が壊れた。
開けて吃驚玉手箱、冷たい筈の中が常温だった。
真冬なら未だしも今は3月下旬、桜も元気に咲く季節。
このままでは悲惨なことになる、と言うことで懐を冷やして買った冷蔵庫。
25年振りとあってか新機能満載で家族全員で感動。取り敢えず食品や飲料を冷やさなければと放り込み此れでよかった一安心。
夜になってさあ晩飯だと冷蔵庫へ放り込んだ野菜や飲料達を出そうと引き出し部分をがらり。
ぱたりと閉めてまたがらりと開ける。
そこにいたのは瑞々しい野菜達ではなく岩のごとくがちりとした見るも無惨な野菜達だった。
叔父貴が大好きな紙パック某印珈琲牛乳など最早鈍器に近いと言っても過言ではなかった。

家族一同そこで気付く、誰一人として説明書なんぞ読まずにいたことを。


晩飯は仕方なくコンビニ弁当。
目の前では氷った紙パック某印珈琲牛乳にスプーンを必死に突き立てる叔父貴がいる。


説明書は確り読もう。