白と黒のアリス「スノウ」



●スノウ(cv増田俊樹さん)
女王の側近であり、レインと双子のウサギ。レインとは性格が逆であり、穏やかで優しい。女王である主人公にも献身的に尽くしてくれた。それはミネットやカノンに言わせればもはや母親レベルの甲斐甲斐しさ。






〜ネタバレ〜
アリスの力が暴走しかけ、危険にさらされた女王である主人公。裁判にかけた庭師が誰かに殺されてしまい、それは女王による身勝手な死刑と勘違いする国民からクーデターが起こり、やむなく白の世界へと逃げることになった。
幼い頃からずっと側近として尽くしてくれたスノウも共に白の世界へと行くことになり、不安な中も彼の優しさや献身的な態度に救われる主人公。
自分の代わりに妹が黒の世界で女王になることがわかり、動揺し、自分はもう女王に戻れないのではと不安になり荒れるが、それを宥めてくれる心の拠り所は信頼できるスノウだけだった。
幼い頃から立派な女王になるために厳しく育てられた主人公は、女王としての誇りを持っていた。凛々しく強く、だから誰にも弱さを見せたくはなかったが、小さい頃に弱音を吐かせてくれるのもスノウであり、彼だけはいつも味方だった。そして身代わりの女王の件で惨めな思いをしていたが、それはスノウがレインに対する気持ちに似ていた。幼い頃からなんでも出来たレインは、弟なのに兄のスノウよりなんでも優れた為、父親はいつもレインに期待しスノウのことは相手にもしてくれなかったのだ。
今までスノウがレインに対しそんな気持ちを抱いていたことを知らなかった主人公は、自分からしたらどちらも全く同じ性格の悪いウサギだとわざと悪態をつき、そんな主人公の言葉にスノウは救われ微笑んだ。
女王ではなくなり、早く女王に戻りたいと焦りつつも、白の世界は黒の世界と違ってとても優しかった。恐ろしいこともなく、高校で友達と楽しく過ごし、ミネットやカノンたちとふざけ合う放課後や、そして何よりいつもいるスノウの存在も心地良い。今まで背負って来た世界とは違って、主人公は年相応の楽しさと幸せを感じた。スノウも側近として以上に心が通わせている気がして、二人の関係も甘酸っぱいものであった。
しかしそれと同時に、こんな幸せな世界を過ごしていた妹があの世界で泣いているのがいたたまれなかった。きついレインのそばで心細く、不安にしている妹がチラつき、助けてあげたかった。
そんな時、黒の世界は更に荒れ、その原因は前女王が呪いをかけている為国は荒れているという噂が立っていた。このままでは本当に黒の世界は破滅をたどってしまう‥そう思ったレインは、側近として、代々受け継がれている命の通り、主人公を殺すことを決意する。
同じ側近であるスノウもそのことはわかっていたが、レインが襲って来た時スノウは主人公を守ってくれた。側近としてではなく、主人公本人の側についたスノウに対し、レインは冷酷にもスノウすらも殺すと言った。
しかし庭師を殺したのがスノウだということがわかった主人公はスノウが信じられなくなり、芋虫のアサギに騙され彼の手を取ってしまう。実際スノウが庭師を殺したのは主人公を狂わせない為であり、結局は全て主人公を思ったのことだったのだがパニックになっていた主人公はその想いに気づかなかった。
アサギに連れられ黒の世界へと行くが、結局アサギは主人公のアリスの血を利用しようとしていることに気づき、自分が浅はかだったと気づいた主人公。もう逃げられないと思った時、スノウが助けに来てくれた。
主人公を助け、反逆者となってしまったスノウ。このままでは二人は見つかれば死刑になってしまう。スノウを愛していることに気づいていた主人公は、自分が死ねば全て解決するのだと、殺してほしいとスノウに頼んだ。しかしスノウは初めて主人公に対し怒鳴ったのだ。あなたがいなければ生きている意味などないと、あなたを愛していると伝えてくれたのだ。
ようやく心が通じ合った二人は初めてキスをし抱き合った。
そしてこのまま二人で白の世界に逃げてどうにか隠れて生きようと決意するが‥。

ここから分岐

(黒の世界エンド)
結局、妹のことや黒の世界のことに申し訳なくて、そして自分はやはり女王である誇りがあるからこそ、黒の世界にとどまることにした主人公。スノウと二人、アリスの狂った血を治す方法を見つけることを決意する。そして白の世界の思い出に馳せるうち、二人は美しかった夕焼けを思い出す。すると、女王に関しての古文書には朝の章と夜の章の間が抜け落ちていることを思い出し、そこにはかつてもしかしたら夕方の章があったのではないかという事を思いつく。以前カノンが昔は黒の世界に夕方があったことを言っており、昔の女王がスノウの祖先に夕方を消させる魔法を使わせたと言っていたのだ。
もしかして夕方を復活させればなくなった書物も復活するかもしれないと、主人公はスノウに血を飲ませ力を倍増させ魔法を使わせる。すると黒の世界に夕方が戻り、古文書にも夕方の章が現れ、そしてそこにアリスの血を狂わせない方法が記されてあった。なんとそれは双子の姉妹を同時に戴冠させることだった。
その後はレインや妹にその事を話し、結果主人公たちは二人の女王となることになった。
二人の女王が誕生すると黒の世界の淀んだ空気は瞬時になくなり、穏やかな空気が流れ、これで国は平和になった。
レインに一時は命を狙われた主人公とスノウだったが、レインを許しこれからも国のために補佐してほしいと言った。そしてレインはスノウが羨ましいといった。杓子定規でしか動けない自分と違って、スノウは父に期待されていたと。逆に思っていたスノウは驚くが二人はお互いの欠けた部分をお互いに羨んでいた事を知り、兄弟の蟠りも消えた気がし、これからはともにうまく国を守っていけると確信した。
戴冠式も無事終わり、主人公とスノウは森は二人で出かける。かつて幼い頃に主人公が泣いていたシロツメクサの森。幼いころと同じようにシロツメクサのネックレスを作ってくれるスノウは、主人公にプロポーズをし、二人は幸せにキスを交わした。

(白と黒のアリス)



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