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うーん


泣きたいならば
泣けばいい
その涙が枯れ果てるまで

泣けないならば
空が代わりに
泣いてくれるでしょう

しばらくすれば
綺麗な虹が
君のもとで輝くだろう

時間がすべて解決してくれる
だから今は
せめて穏やかな時間を






べ、別に寂しくなんか…!
しばらくはすきでいても
いいですか…?

創作(オリジナル※びーえる)


たとえ人混みの中に紛れていても、俺は絶対にお前を見つけ出せる自信があるよ。




「……和人(かずと)」

そう言って俺が和人の服の裾を掴むと、振り返った和人は俺に気付いて満面の笑みを浮かべた。

「お、真咲(まさき)。お前どこに行ってたんだよ」

探してたんだぞー、と言って和人が俺の頭をぐしゃぐしゃに撫でる。
……なにを言ってる、はぐれたのはお前じゃないか。

「いい年してはぐれんなよ」
「悪い悪い。それにしてもよく分かったな」
「……お前、でかいもん」

そう、和人は背が高いのだ。中学に入ってバスケを始めた和人は、高校に入って190センチまで伸びた。165センチしかない俺に対するあてつけか。

「ははっ、そりゃそうか」

和人がそう言いながら、不機嫌になった俺をあやすように頭を撫でる。

「でもさ、」

頭を撫でていた手を止めて、和人が言う。
俺が俯いていた頭を上げると、真剣な表情をした和人と目が合う。

「俺はお前のこと、どこにいても見つけ出せる自信、あるよ」
「……っ」

こんなにちっちゃくてもな、と言う和人がむかついたので、俺は一発殴ってやった。
一言余計なんだよ。俺のトキメキを返せ。

そうこうしていると、騒いでいる俺達のところにクラスメートがやってきた。

「和人に真咲! ここにいたのか」
「おー、悪い悪い」
「誠意が足りねえ。……にしても、お前ら相変わらずべったりだな」
「まあなー、幼なじみだし?」

和人がクラスメートと話しているのを、俺はどこか遠い目をしながら見ていた。

「……俺だって、」

俯いてぽそりと呟いた俺の方に、和人が視線を移す。

「ん? 真咲、なにか言ったか?」
「……別に」

きょとんとしながらこちらを見る和人に素っ気なく返した後、俺は何事もなかったように話の輪の中に入っていった。




――俺だって、お前のことなら、どこにいたって見つけ出せる自信、あるんだからな――


Fin.
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