今日加陽に別れようといった。
臆病な僕は夜勤の日にメールで。
わかってるから
会って話したら…加陽は泣いて話にならないって。
一緒にいてもストレスに感じて
弥生に惹かれた自分もいて
加陽に対して…もう気持ちがないのかなって。
地震が起こった時
加陽に覆い被さって守ったけど
好きなのかはわからなくて…
一緒にいて
「好きだよ」
っていう問いかけにいつも
「僕もだよ」
なんて言って…
嘘を重ねるのが辛かった。
加陽には「嘘つき」って言われたけれど…
別れようと思ったきっかけは
加陽が言った些細な言葉
「一緒に住みたい」
だった。
一緒に住むことはそのうちやってくる。
じゃあ、僕らは今のままで上手くやれるかなって自信がなくなったんだ。
仕事の休憩中に電話がかかってきて…
泣きながら話した。
この涙はなんの涙なのかわからなくて…
「あなたの物はなくても…あなたの存在があるの。」
そう言われて泣くことしかできなかった。
ごめんって心で何度も謝って…
それでも…僕は自分の気持ちが分からない。
「あなたのいない世界に残されるなら死んだ方がマシ」
そう言われて
依存度の高さを感じた。
でも‥‥僕だって加陽のいない世界は怖いよ。
それでも‥今が辛い。
生きていけるとは思えないし。
それでも…ダメだと思ったんだ。
好きなのかな?
加陽、君のことが。
教えてよ。
今日の夜帰宅ー!
ただいまヾ(≧∇≦)
帰ってすぐに加陽の家に。
隣だからね。
昨日話してから…
僕は好きで仕方がなくて
でも加陽に好きか聞いたら
加陽「触られたら感じるし、キスもしたくなるから好きだと思う」
(;¬_¬)
なんだかそれが悲しかった。
頭の中は
愛してください
と
別れた方がいいよな
ってぐちゃぐちゃ
加陽はテレビ見て話は途切れ途切れ
僕の顔見て
加陽「不安そうな顔してる」
そう言われて、ただ抱きついた。
加陽は顔を覗き込みながら抱きしめてくれた。
すでに泣きそうだったけど…我慢した。
なんだか、虚しくて、家に帰りたかった。
そんなこと思いながらも
僕「好き?」
加陽「一緒に寝たいと思うし…?」
あぁ、もうだめだ。
すれ違ってる気がして…ダメだ。
僕「別れよう」
加陽「何で?」
僕「好きがすれ違ってるから」
そこまで言うと加陽は泣き出した。
過呼吸になりそうなくらい。
顔を覗き込んだら
加陽「わからない?」
僕「わかるけど…聞かせて?」
加陽「嫌だよ。
思い出の詰まったこの部屋で過ごせって言うの?
一緒に乗った電車に乗れって言うの?」
ただ、愛しいと思った。
僕「じゃあ、愛してよ
多分じゃ嫌だよ」
加陽「うん」
そう言って泣きながら抱きしめ合った。
落ち着いてから加陽は
恥ずかしいと言いながら…
「愛してるよ」
ちっちゃい声でも確かに届いたよ。
ありがとう。
「僕も愛してるよ」
すれ違ってた気持ちが
また惹かれ合った気がした。
本日ようやく帰宅できる。
ヘビースモーカーの僕からしたら…
タバコ吸うのに気を遣う環境ってかなりしんどいんだよね。
昨日加陽とはなした。
ラインで。
僕「僕といて幸せか?」
加陽「幸せだよ?君は?」
僕「わからない。でも君の傍で幸せになりたい。
だから、僕はもう気を遣わないよ。」
加陽「なんていったらいいかわかない」
僕「ごめんな」
加陽「会いたい。
こんなことしかいえなくてごめんね。」
僕「十分だよ。会おうね?」
口下手な僕らはこれが精一杯
たくさん悩んだけど…
今の僕は加陽と一緒にいたくて。
幸せにするのは勿論だけど
幸せにもなりたい。
勿論加陽の傍で。
言ったらなんだかスッキリして…
また前を向けるような気がした。
頑張ろう。
へなちょこ海兎から卒業したい。
昔の人との約束守れなくてさ。
だから、僕は今度こそ守るよ。
加陽との約束を…
「僕が男になったら結婚しよう!」