話題:会って来た^^
先日用事で出雲さんがこちらに帰っていらして、お会いしました! まだ前回のお泊りこぼれ話がたくさん残っているのですが、まずこちらから。
土曜だったんですけど、本当はバイトの予定でした。が、そこに会社の研修が入ったため急遽バイトを休ませて貰い、二時から研修。出雲さんがその前日から夜行バスでこちらに向かっていて、朝九時頃からお会いしました。
スーツでいたんですが、気付いてくれるかなぁと思っていましたら、後ろ姿ですぐ気付いてくれたようです。そして、きっとスーツで来るだろうとも想定していたらしく、予想通りだった! と嬉しそうで。
喫茶店に入って喋ろう、となってまず三時間(迷惑(笑)居座りました。
先日お泊りに行った時のお話が多かったです。
前回は出雲さんのバイト先の方の舞台を観に行き、他のメンバーや上司にもお会いしました。その役者の方が、「出雲さんの彼女、どこかのお嬢様とかですか!?」とおっしゃったそうで、「や、違いうけど、それっぽいよねぇ」と返されたとか。ただの貧乏人ですけども。
「舞台の感想、何か言ってましたか!?」とも。すごく面白い舞台でしたので、色々と。ただ、殆ど喋ったこともないですしその一度しかお会いしたこともないですから、なかなか可愛いらしいと思いました、とは言えませんでした。あ、男性なんですよその方。初対面の人間にそんなこと言われたくないかなぁと。笑顔が、すっごく可愛かったんです! 割と細身で小柄で。出雲さんにもいいにくいですしね。あのシーンが男らしくて素敵でした! くらいに留めておきました。
あとは、出雲さんの店舗に異動された、I上司とは別の上司(出雲さんをからかうのが大好き)が、「三沢さんを連れて来いって言ってました」とのこと。私がもうすぐ辞めるのもありまして、せっかくならお礼を言いたいなと思い、
「お会いしたいです! お世話になったお礼も言いたいですし」
「偉いですね、あの人からかいたいだけですよ」
まぁ、そうなんでしょうね。日頃出雲さんを呼ぶときですら「三沢ー」って呼んでからかっているくらいですから。おかげさまで私、向こうの店舗の人に名前だけ知られています。でも上司には本当に会いたいです! ので、是非、と伝えておきました。
あとは、まぁ相変わらず私は出雲さんを直視出来ず、あちらこちらに視線をさ迷わせていまして、出雲さんがずっと私を見ていて、
「もう、恥ずかしいからあんまり見ないでください!」
「だって月一しか会えないのに、今見ないでいつ見るんです」
「ですよねぇ、私も見たいです、見たいですけど……」
出雲さんの目、見てられないんですよ。初対面の人とか、ちゃんと目を見て話せます。内心人見知りですが、外から見てそれがばれることはまずありません。でも出雲さんの目は見られない。とにかく恥ずかしいです。なんか、見てちゃいけない気分になるんですよ……。
「いつまでも最初の気持ちを持ってるって、三沢さんすごいですね」
「だって……。私も慣れたいですけど、見たいし……少しなら見られますけど、慣れない……。出雲さんずるいです、なんで平気なんですか。私にはもう慣れちゃいました?」
「だって、もう三年半ですよ、知り合って」
「でも、あんまりお話とかはしませんでしたよね」
「あんまり人と話しませんでしたからね」
「(先程上で話した)上司がからかって話したくらい」
「ですね、事務所にいる人間の宿命です」
「三年半……経っちゃったんですね、早いなぁ」
「三沢さんまだ十代でしたもんね、そりゃ僕も歳取るはずだ」
「私そろそろ止まりたいです、加齢」
なんて話をして、出雲さんが私の頬に手を添えようとしてきました。公共の場!
手はさりげなく払いました。でもそうしたら手を捕まえられて、撫でられたりしました。相変わらず出雲さんの手は気持ちが良いです。
他にも月末に行く温泉のお話とかを色々としました。
そのあとは喫茶店を出てお昼ご飯のそばを食べに行きました。出雲さんは和食の方が好きだそうです。そばすごく美味しかったです!
そして私は研修のため会社へ。その前に、ホワイトデーのお返しだとお菓子を頂きました。誕生日はやはりなかったことになりましたね。いいけど、ちょっと寂しいなというのはただの我が儘です。私、プレゼントあげたのになぁ。
この辺りの金銭感覚はズレているんでしょうね。あげるならちゃんと使えるものにしたい、価値のあるものにしたいと思うので、どうしても気に入ったものでないと渡したくないんです。買う意味がない。だから結局値が張ってしまいます。でも、出雲さんは違うみたいです。お手頃だし、とりあえずこれでいいかというような選び方な気がします。いや、頂くものに文句をつける訳ではありません。見返りを求めてプレゼントするのではないですから。ただ価値観の相違だなというだけのこと。
この間のお泊りの夜も然別。価値観の違いで結局どちらかが我慢している。もしかしたら私とは違うことで、出雲さんはフラストレーションを感じているかもしれません。こういう感覚の違いが原因で喧嘩になったりする日が来るのかも、と思ってそれは嫌なのです。
そんなことを少しだけ思いつつ、でもお会いできたのはやっぱり嬉しかったです。
昨日駿河さんに念を押されましたが、
「出雲がどうっていう話じゃなくて、沢、ほんまに変な男にだけは引っ掛かるなよ」
とのこと。職場的には今後引っ掛かるとしたら弁護士じゃないか、とふと思い、今より安定していそうだと思ったのは内緒です。研修で出会った司法修生の方々、えらく素敵な方ばかりでしたから(笑)
外見というより、皆さん話し方とか立ち居振る舞いがとても丁寧なんです。清潔感といい、そういう振る舞いといい、そして社会的立場(古い言葉なら三高、高身長は除く二つ)といい、一般的には申し分ない方々ですよね。まぁそれは一般論でしかない訳で、全員が当て嵌まる訳ではないでしょうけど。
私が好きになったのは出雲さん。
私を好きになってくれたのも出雲さん。
それで満足です、今のところ。だからいいかなって。これが崩れてしまうのが怖くて、だから価値観の相違が怖いんです。怖がってばかりでもいけないんでしょうけどね。