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ビックベンのある風景

だんだんと季節とは無縁の生き方にも慣れてきたようで、暖房器具の恩恵と弊害についてあれこれ考えるのを最近は止めている。
それはそのままファッションに対する関心のなさを付随していて、信じられないくらいにちぐはぐな身なりをしている時すらある。
柄に柄を合わせるセンスだとか、足りない袖と余らせた裾のアンバランスだとか、人間性をそのまま体現している。
流行りのものに敏感なテレビのコメンテーターが呪文を唱えながらファッションチェックをしている。
その男性はしきりに腕時計を誉めちぎっていて、多少大袈裟に相手を称える。
僕はその腕時計よりも、シャツに描かれたビックベンが気になっていた。
時計なら断然、こっちの方が素晴らしい。
街で見かけたらきっと僕は立派な時計ですねと褒め称えるだろう。
そこには風格と気品と時代遅れじみた伝統があってそいつが今を刻んでいるというのが倒錯的で面白い。
大きな時計を背負いながら、街を颯爽と歩く姿はなかなか様になるのではないだろうか。
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