ＰＵＰＡ

どうしようもなく泣きたい夜はありますか｡

何故､
何故に涙は溢れ､零れ続けるのでしょうか｡

際限などない｡
限界などない｡

永遠に等しくさえ感じる夜｡
唯々､涙を流し続けるのです｡

このとき初めて､
涙は枯れることがないのだと知りました｡



あぁ 思い知らされる



(俺は､無力なガキだ)

好き勝手に口の中を蹂躙し､犯す舌｡
其の憎らしくて愛おしい舌を噛みきってやろうか｡

柔らかく濡れた紅い其れに白い歯を立てて､あとは顎に力を入れるだけ｡
簡単でしょう？

貴方の命は私のモノ｡

嗚呼､一層此の儘ふたりで死んでしまおうか｡
ふたり溶けあって逝けたなら｡


其れで私は死合(しあ)わせよ｡

抱きしめて､
閉じこめて､
少しくらい苦しくたっていい､
強く､強く｡

窒息しそうなくらい強く抱きしめて｡
骨が折れそうでも､肺が潰れそうでもいい｡

そしたら私は安心して意識を手放すから｡

安眠か永眠か､それすら委ねるから｡
だから､ねぇ…

どうか私に眠りを頂戴？