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落書き3

なんとなく書いてみた

落書き2

落書きです

落書き1

なんとなく思いたって描いてみた。

願い星

生まれた時には金色の服を着て 宙にある無数のうちの一つだった。
これといって特別でもなく、劣ってるわけでもなく、有象無象の一つだった。
だから僕は出会った宇宙人に道を教えたり、迷子の星くずをあやしたり、とりあえず僕に出来ることをやってみるだけの、ただの星の一つだった。


僕は星だから、夜が来たら、すぐに暗闇の中を走り出す。そりゃもう早く、おそらく風なんかより早く走れる。そうやって、自慢の速さで空を駆け抜けていたけど、そのうち身体が重くなって、走れば走るほど身体が重たくなって、いつのまにか背中に背負っていた大きなリュック。中に詰まっていたのはたくさんの誰かの願い。僕の知らない誰かの切実な願い。一つ一つに込められたどこまでも真剣な願いに触れてなんだか悲しくなる。

だって僕には何の力もない。願いを叶える特別な力なんてもってない。

「だから、僕に願いをかけないで!」

そう叫んだって、誰かの強い願いには勝てなくて 、困っている間にまた誰かの願いがリュックに納まる。
どうにも消化できない誰かの願いを抱えて途方にくれる。
こうしているうちにどんどん願いは膨らんで、期待は膨らんで、僕の身体が重たくなる。

土星のわっかに腰掛けて、深いため息をつきながらいろんな形の願いを見た。

ちっちゃな子供からおじいちゃんまで、みんな僕に願いを託す。

「でも、僕は何も出来ないんだよ…」

呟いて悲しくなる。それを理解して、さらに辛くなる。

本当に僕は何も出来ないんだ。所詮僕はただの星。神様じゃないんだよ

なんだってできるわけじゃないんだよ。

 

そんなときまた一つ、誰かの願いが届いた。

ああもういっそのこと星なんてやめちまおうか。

そうすれば、誰かの願いなんて背負う必要もない。

ふてくされながらもう何百個目の願いを見る。

「お星様になれますように」

なんだって?

僕になりたいの?

こんなに苦しいのに?

こんなに辛いのに?

こんなに、何も出来ないのに?

 

よくよく見たら願いの主は一匹の魚だった。

「僕は水の中でしか生きられない。お星様になって世界を見たい」

その願いに茫然とする。

でもいいものじゃないよ。魚君が思うほど僕は何も出来なくて、
僕が僕であることが楽しいとも思えなくて……。


でも気づいたんだ。

本当はうれしかったってこと。

嫌だけど、苦しいけど、誰かが僕に願いをかけてくれるたびに

ちょっと嬉しかったんだ。

 

例えば 僕が誰の願いも叶えられなくて

誰かの願いを背負うだけしかできないけど、ずっと光り続けて、ほんのちょっとでも誰かの希望になれたら、きっとこれほど嬉しいことはない。だから走るよ。ずっとずっと。

ナニモデキナイ僕だけど、せめて誰かの光になれるように精一杯走るから。

だから…君も負けないで。

今も地上で頑張る誰かに見えるように、精一杯光ってる。

会う

誰かと誰かが出会う

偶然とか必然とか

いろんな名前をつけるけど
誰かとの出会いで
何かが生まれて

それは 安らぎだったり
温かさだったり 逆に痛みとか嫌悪だったり

綺麗なものばかりではないけれど

苦しいものばかりでもなくて


その手は誰かを傷つけるけれど 別の誰かを守ったり

その声は誰かを痛ませるけど、別の誰かを支えたり

善だけでもなく
悪だけでもなく


自分だけでなく
誰かだけでなく
君だけでなく


今 出会うこと
出会ってきたこと

それぞれの出会いに
痛みも 安らぎもあるんだろう
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