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呟いてみる

寝ながら本が読めたら
と思う今日この頃……ねむっでも読みたい(泣)

『いつもの朝に』

集英社発行、今邑 彩さん作のミステリー小説です。ミステリーというか嫉妬や、そして兄弟愛や家族愛を描いた感動的小説といった方がしっくりくる感じです。
最近、これは……と思う作品に出会えていなかったためか、いや純粋にこの本は感動しました。もともと設定からして好きなんですが(というか今邑彩さんの小説の設定はいつも何だか私の好きなツボを獲ている)話し運びと伏線や物事の繋がりが見事で、尚且つ読みやすく、展開はほぼ想像できるんだけど、その内容が考えていたモノより深くてハラハラドキドキしながらもすんなり読めてしまう一冊でした。
私は文庫版を読んだため、上下巻に別れたモノを手に取ったのですが、上巻だけ先に買ったのを後悔しましたね。直ぐに続きを読みたくなるので。一緒に買っておけばよかったって。結局上巻を読み終えた後は深夜だったため、次の日(ってかもう昨日?)に下巻を買ってさっき読み終えたのですが、うんマジ今回この本に出会えて良かったなって思います。
深く書くとネタバレになっちゃうのでここには書きませんが、上巻の『古いノート』から始まる桐人と優太の兄弟愛や下巻のもはや下巻は一冊丸ごと弟兄愛がほんとに……。所々感情移入してう゛ぅ…って泣きそうになったりだとかぎゅうっと胸が締め付けられたりだとかしました。(これぞ小説の醍醐味!)だからと言ってシリアスに暗い話ばかりにはならず、笑えるところはしっかり笑えて(特にニキチビ)最終的な終わり方もしっくりくる締め方ですごく素敵な小説でした。
あとがきで著者が仰ってますが、『話』を展開が予想出来るのに退屈させず読み進められて、むしろ終わらないで欲しいとまで思わせる今邑さんは本当にスゴいの一言です。
ぶっちゃけネタバレ推奨派の私ですが、この小説は待ちきれずにネタバレサイト行かなくて良かったなって思いますもん。挿し絵がないからパラパラ捲ってついつい気になる所読んじゃうなんて勿体無いこともしなかったですし、久々に何の先入観もなく純粋に世界に浸れたかな?って気はします。
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