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春過ぎて夏来るらし白たへの衣乾したり天の香具山/持統天皇

最初にこの歌をえらんだのには理由がある
これは私が、万葉集のなかで最初におぼえた歌、短歌にきょうみを持つきっかけとなった歌だ
ふだん口語で詠んでいる私が、万葉集の歌を口語で自分なりに意訳してみたいとおもったとき、真っ先にあたまにうかんだのがこれだった

香具山に青葉が茂って、真っ白な衣服がとてもよく生えて、春がおわっていよいよ夏だなあ、というシンプルな歌

と授業では習ったきがする
でもこれは、ほんとうは神への感謝をうたったものだとおもう
短歌には土地讃めというものがある
これは、地名を詠みこむことは作品をリアルにするというだけでなく、その土地とその土地の神を讃えているのだ、というもの
そして、日本には山岳信仰というものがある(海外にもあります)
これは山そのものを崇拝の対象とするもので、日本では山の頂上へ登ることが重要なこととされている
香具山は天皇が登って国見の儀式をする特別な山だ
単純に「夏がくるなあ」とうたったわけでは、きっとないはず

というわけで、私は地元の山を詠みこんでみた

ベランダに青嵐待つ純白のTシャツ一枚揺れ赤城山

すこしはやめの暑中見舞いにかえて


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clap.xxxxxxx.jp


参考


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