今日は晴れ、ちょっとだけ雪。

近頃なんだか、いろんな思いを感じることがあって、ここにきて、あー、つかれた。って、なってしまった。
(悪い感情ばかりじゃなかったんだけれど。)

だからふらっと、教会によってきた。
私が小さいころ、保育園の施設内にあった教会。

開かなそうに閉じ切った扉は、ドアノブをひねったらちゃんと、開いた。
靴箱に、あんまり履きやすくない私の背伸びした靴を置いて、ちょっと埃っぽいスリッパに、足を収める。

中には誰もいなかった。
火の気のないだるまストーブがぽつんとおいてあった。
わきの棚に、すこし窮屈そうにしまわれてる、聖歌の本を一冊かりる。
くたびれて、壊れそうなこの本をみながら、きっとたくさんの人が神様に歌をささげてきたのだろう。

左側の、前から二列目。席を借りる。
木の椅子は、とても見覚えがあって、そして懐かしかった。
わたしが幼いころ、歌を歌って、誕生日をお祝いしてもらった、あの教会のままなのだ。

こころの中で、謝りたいこと、助けてほしいことを祈ると、教会の中の寒さが、なんだか自分のことじゃないみたいに感じた。
神父様もいないし、シスターもいない。
それでも、私は助けを求めたし、謝っていたし、手を組み頭を下げた。

ステンドグラスからさした光が、一瞬、まぶしかった。



「まりあさまのこころ それはあおぞら」
「いつくしみふかき ともなるいえすは」


この2曲は、幼いころよく歌っていたのだけれど、
残念ながら、本の中から見つけることはできなかった。