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(2)




「それじゃっ仲良くしてあげてねー」
語尾にハートをつけてカカシ先生は去っていた。


「(...寝よう)」


なんの因果か後ろの睡眠場所に適している、と見える場所に当たった私はスィートタイムに入ることにする
見た目は真面目風だが所詮見た目は見た目だ
それで総てが分かるではない

★愛してライラ!(1)




憂鬱


そんな2文字が朝―厳密に言えば07:05―起きた時から私の脳内を支配していた

「つーーか有り得ないだろおぉっッ!」

静寂な朝の空気に十代特有の高い声が響いた

洗顔をし、これからの為に初めて買った男性用ハードワックスのフィルムを乱暴に剥がす。
どろり、とした乳白色のそれを、ずっと長かった藍色の髪―襟足を少し伸ばして切ってしまったにべちゃりとつけて整える
空気を一気に吸い込み胸を一気に巻いた
糊が残るワイシャツに手を通し、黒紫色のブレザーを羽織った

黒縁眼鏡(伊達)をかけて、鏡を覗き込んだら、真面目な 男子 高校生がこちらを見つめてきた

(.......)






「はーい、俺が君の担任のはたけカカシでーす。ヨロシクネー」
「....はぁ、よろしくお願いしますホワイトマスク先生」
「...え?」


ホワイトマスクもとい白髪眼帯マスク先生―カカシはぽかん、とした表情を(いや元々か?)浮かべた。


「改めまして、木葉校へようこそ!じゃあ教室に行こうか」
「....はい、」

(憂鬱→絶望へのカウントダウン開始、)
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