話題:裁判員制度


人間は生まれながらに善を行うべき道徳的本性を具有する、てのが孟子の性善説。これに対し、人間の本性は利己的欲望であり、善の行為は後から習得するものとするのが荀子の性悪説。そして先天的な悪意と後天的な悪知恵を駆使する僕こそが諸悪の根源であります、閣下。


いつまでも沢尻ネタが通用すると思うなよ。


今年6月、道路交通法違反で逮捕された外山恒一氏に、罰金120000円の判決が言い渡されました。検察官の求刑は罰金15000円。倍率ドン。
6倍ッ


倍や。


道路交通法第8章の第118条100000以下の罰金、第121条20000円以下の罰金、で情状酌量の余地なく判決120000円。外山ブログを熟読してみましたが、裁判官の狷介甚だしく、私憤に量刑委ねる判決であると感じた次第。被告の言葉は聞くに及ばず、検察官の求刑すらも存在意義を失う私情判決。


裁判員制度したらええねん。


裁判員制度が適用されるのは刑事裁判のうち殺人罪、傷害致死罪、強盗致死傷罪、建造物等放火罪、身代金目的誘拐罪等の重大犯罪。身近な事件は適用外。クジで候補者を選び、証拠や証言を参考に被告人の有罪、そして有罪の場合は量刑も決めちゃうゾ制度。国民は身も心も奴隷的拘束を強いられるのであります。


怒られるど。


定められた辞退事由以外は、原則として裁判員候補の辞退は認められません。『仕事が忙しい』だなんて国民の日常感覚や常識は認めない。


裁判員制度の趣旨と矛盾してないか?


『国民が刑事裁判に参加することで司法に対しての信頼の向上と、市民の日常感覚や常識を裁判に反映させるのが目的です』


随分ご立派な建て前やないか。


国民を刑事裁判に強制参加させることで司法に対しての不信を抑制するのが目的です。尚、市民の日常感覚や常識は辞退理由として認められません。


重大犯罪限定で辞退する理由は裁判所が認めたもんだけっておかしいわな。


小泉元首相は靖国参拝について憲法19条思想及び良心の自由を盾に『心の問題』と仰有いました。ですが、この思想で辞退を認めない裁判員制度が成立したのは平成16年、小泉政権真只中であります、閣下。


諸悪の根源、でオチつけよ思とんけ。


子供は堕天使、大人は、ぺ天使。さもありなん。