※本体口調失礼。バクラ口調じゃ内容的に無理があるんでバトンは一時中断します。



話題:両親

初めに言っておくけれども私は両親が大好きである。マザコンとファザコンが混ざってペアコンになってるかもしれないレベルで好きだ。両親も多分ドタコンだと思う。ツンデレ過ぎるのが問題だけどな!←

ツン話は沢山あるから、今回は貴重なデレ話するよ。素で人生稀に見るほど感動した話。


私は春から二浪を決めた身である。決めたとは言え、二浪を勧めてきたのは他でもない母親だったんだけどね。必死に頼み込むまでもなく、多少の条件付きではあるが思っていたよりスンナリ決まってしまった。勘当を覚悟し本気で殴り合うつもりで交渉に臨め、とアドバイスされていたから無傷で済んだ自分は少数派なのだろうか…。

最初ママンにどうするつもりか聞かれて何も言えませんでした。前期が終わった時点で「二浪はない」と念を押されていたから、何とかバイトすることばっかり考えててさ…。そんで、先のことはバイトしながら考えるって言ったんだ。そしたら始まる怒涛のスーパー説教タイム。現役教師の説教半端ねぇwww私の同級生の教え子ですら「怖い先生」と言うだけあって伊達ではなかったぜ…orz


きちんと将来やりたいことがあって大学を目指す人は意外と少ないものだ。大学に入ってから何をやろうか考える人もいるし、就職する為の肩書きが欲しくて入学する人もいる。

果たしてどうしても此処で勉強したいって思って受験する人が何人いるだろう。学校の名前や学部だけで決めた人なんかよりも、あんたはは強い心を持ってる。だから浪人しろ。何がなんでも浪人して大学に入りなさい。大学もそういう熱意ある学生を待ってるはずだから。

大体にして、あんたにバイトなんて出来る訳ないでしょ。どうせ鳥のことしか考えてないくせに、何のバイトする気?鈍臭いんだから無理無理、何の役にも立てなくて直ぐに辞める。その代わり、あんたに頑張る気があるなら何処まででも応援する。人生に妥協するな、今更その程度の想いだったなんて言わせないよ。

……そんなことを言われました。ごめん、再現率は低いけど内容はこんな感じだったんだ。


我が県は日本一のイヌワシ棲息数を誇る日本イヌワシ学会の聖地です。今年の県内某大学の卒論の中にもイヌワシの研究がありました。私の尊敬する元教授の監督はあれど、学生でも4組の番いを長期に亘り観察し、研究として発表することが出来る数少ない彼等の繁殖地。こんなに恵まれた環境で活動出来る農学部は日本の何処を探してもないんです。実家を離れられない私としては電車で通える範囲内にあるこの大学は神々しきこと限りなし。……これが他の大学ではならない理由。


受かってた私大を全部蹴ったことについて両親が何も言わなかったのは、それを分かってたからなんだろうな。こう言っちゃ何だけど、経済的に多少の余裕がある我が家なら私大に寄越すことだって出来たはず。

私の体のこともあって一人暮らしはさせなかったんだと思うけど、唯一の大学にこだわってることを知ってて且つ他の大学は眼中にないと知っていた。だから志望校変更するように言ってこなかったんだ。

説教されるまで知らなかった。子どもの頃からずっと看護士になれって言われてたし、将来の夢なんて話したこともなかったもの。あんな非現実的でマイナーな夢、言い出せる訳ないじゃんか。言論の自由まで無意識に縛る親の威圧感www


でも、考えてみれば私の義務教育中のあらゆる場面にイヌワシだとか鳥だとか顔出してたんだよね。読書感想文も絵画コンクールも卒業文集もクラブ活動も学級日記も。小学3年の頃から全部イヌワシのことしか書いてなかった半ば病気だった自分www

だからね、授業参観にも来ないし、スポ少も応援しに来なかったし、学校の様子とか聞いたこともなかったから、両親は自分には無関心だとばかり思ってた。家庭での会話も経済とか政治とかニュース的で何となく味気なかったよ。あ、成績だけはリアルに気にしてたっけ(笑)

でも、作文なんて読んでないと思ったら大間違い、積み重なる鳥図鑑にも気付いてた、下手な絵に添えたコメントも読んでて、保護者面談で生活の様子も聞いてました。私が知らなかっただけです。だから二浪を勧めてきたんです。将来の夢を知っていたから。それ以外に私が生きる道はないと思ったから。……今更気付いた私は大馬鹿野郎である。分からず屋だとばかり思っててごめんなさい。素で泣きました。


その日の晩ご飯は鳥肉祭りでした。泣かせた罪悪感だろうか、やたらと山盛りでさ。私が鳥は見るのも食うのも愛でるのも好きなの知ってたのか。食べ物の好き嫌いも公表した覚えはなかったが、親の観察眼の鋭さに驚いたよ。

泣いたのは説教が怖かったからじゃないよって言いたかったけど、言えなかったから代わりに美味しい連呼しながら平らげた。泣きそうだったから必死に食ったしwww


思うに看護士になれって言い続けてたのは理数パッパラパーの文系脳の私を無理にでも理系に捩込む為じゃないかな。万が一、理系進学に挫折しても親の意向には逆らわない私の服従心を読んでさ。農学部は化学受験必須だから文系に進んだ場合、気が変わっても理転は出来ないからね。そうだとしたらホント頭上がらないわ…。

更に農学を目指すに相応しい学力を身に付ける為に、大学に入学してから学力で困らない為に、あの高校に入れたのだとしたら……嗚呼、また泣きそうだ。

説教の口調は完全にツンだったけど、意味を考えたらデレの塊だったと、そんな話。私はそんな不器用な両親が大好きです。……何気に両親のデジカメのメモリーの中身は野鳥のシェアが多いって知ってるのは内緒。特にパパンの方が凄い。娘に影響されたか、このこのーう!←



追記におまけの小話。