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銀八+パー子

注意

下ネタというか下品というか、性描写はないけれど若干性的なアレかも知れない内容です。
ので、下ネタ的見栄えの悪いのがお嫌いな方はブラウザバックお願い致します。
ちなみにいつもの如く大した文章は置いてありません。ご了承下さいますようお願い申し上げます。


準備はok?



ok
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銀八パー子

ヘビーシロップ漬けの甘い甘い果実たち。

缶詰めをぱかりと開ければとろり、ヘビーシロップ漬けの甘い甘い果実たち。
遠慮なんかせずに指を突っ込んで掴み取ったのは毒々しい程赤いチェリー。

缶のふちで指を切らないかはらはらしながらチェリーが口に運ばれるのをじっと見つめる。

指先からたらり、と唇に落ちるシロップがてらてら光ってはまるで自分を誘っている様だ。


「なぁに?先生も食べる?」

「うん、そのサクランボ頂戴。」


はい、と差し出された真っ赤なチェリーと細い指。
その指を舐めあげてチェリーを口に含めば、甘いそれと同じくらい甘ったるい笑い声が聴こえた。

「甘いでしょ。」

「うん。」


くすくすと彼女が笑う


彼女さえヘビーシロップ漬けの様だなと思った。

金銀


ハローハロー、愛しい君。聴こえますか?


誰より君が一番好きなんだ、僕の半身。

同じ日同じ時間に同じ腹から生まれたあの時から僕らは恋に落ちていたよね。



ハローハロー、愛しい君。聴こえますか?


寝た振りしないでこっちを向いてよハニー!



「ちょっ、金時…うる、さい…」

「え、銀ちゃん何それ」

「俺は眠いわけよ。」

「そうなの?やだよ寝ないでよー。」


ぎゅっと抱きしめてキスしたいんだよハニー!

そう鬱陶しそうにしないでよ、ほんと傷ついちゃう。
ねぇねぇ、こっち向いてってばー

「眠いっつってんだろうが!」

ばしん!と頭を叩かれる。

「痛いっ、なにすんの!」

「俺眠いから!話しかけんな!」

もう、つれないなぁ
ほんと可愛いんだから!
「ねぇ…寝ても良いからこっち向いてよ。お願い。」

「…ったく、くそっ。」
「うわぁ銀ちゃんありがと!」


ぎゅうっと抱きしめてキスして、じゃあこのままで寝ようね!


銀八パー子


ねぇ、せんせい。
わたしはせんせいが好きで、せんせいもそうだと言いましたよね。

でも、わたしの持つせまいせまい世界のなかで、あなたはわたしの全てではありません。


好きな人が自身の世界の全てではない。
それはきっと誰にだって同じ事で、せんせいなら特にそう思っているのだと思います。


それでもせんせいがわたしのせまい世界の大半を占めているのは確かです。

この先、互いよりも大切なものが出来た時にどうなるかは分かりませんが、それまではせんせいの傍に居たいと思いました。




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支離滅裂^p^


高杉+パー子



―話もしたくはないわ、それなら――



適当につけたコンポから、男性シンガーが静かに歌う。

あいつにこんな曲を聴くような趣味があったなんて少し驚いた。
だけど憂鬱そうなメロディはなんとなく似合ってるな、と思う。
ついでにリピートボタンも押しておいた。


「それ、気に入ったのか」

「うん、それなりに」


飲み物が注がれたコップを二つ盆に乗せて、高杉がゆっくりと部屋に入ってくる。

零さないか心配で、わたしはあいつが部屋の入り口から目の前のテーブルに移動するまでをじっと目で追う。
ゆっくりゆっくり盆をテーブルに下ろしてからほらよ、なんて言ってわたしの前にコトリとコップを差し出した。


「ありがと」

「ん。」


高杉ってこんなの聴くのね。音楽自体聴かないかと思った。

「結構色々聴いてるけど。」

ほら、とコンポの横を指差した。


あぁ、なるほど本当だ。

示された先にあったのは、CDラックを無視して平積みされた沢山のケースたち。


「高杉って家の中殺風景な癖してこんなところは豊富なのね、バランス悪い奴。」

「…自分でもなんかそう思ってる。」


まぁ、アンバランスなのは今に始まった事では無いけれど。

学校や授業さぼったりする癖に算盤塾なんか通ってたりする。
算盤塾では意外と真面目らしい。
その真面目さをほかにもいかせば良いのに。
まぁいいか。


「これ、誰の曲なの」

「なんで」

「わたしも聴きたいから」

「そんなに気に入ったなら、コレやるよ」


がさがさとケースたちをあさり、ほら、と渡されたそれは同じシンガーが歌うアルバムだった。

「いいの?」

「なんでか同じ物があるから別に構わねェよ」


そう、と言って素直に受け取る事にした。

「オススメは」

「あー。5曲目、とか」

「そう、」


他愛ない話の中で
高杉との小さな繋がりを見つけた気がする。

今日は意外な発見が多かったなぁ

まぁ、とりあえず今度CDショップに行ったら探してみることにするか。








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special thanks:妹

妹のおかげで完成しましたありがとう
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