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去り際に開かれた窓より、細筆で素早く引いたような眉月(まゆづき)が覗いている。 

平野啓一郎「一月物語」
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◇双睛 ?
ソウセイはいう中国に伝わる伝説の鳥らしい。
この本では、双眸の意で誤用されているようだ。 

◇透徹(トウテツ)
@澄みきっていること。透き通っていること。
「−した秋の空」
A筋道が、はっきりと通っていること。
「−した理論」 

◇江湖(こうこ)
@川と湖。得に、中国の揚子江と洞庭湖。
A世の中。世間。一般社会。
「広く−の喝采を博す」
B都から遠く離れた地。隠者の住む地。
「猫を友にして日月を送る−の処士」〈漱石・吾輩は猫である〉 

◇醜穢(しゅうわい)
みにくくけがらわしいこと。また、そのさま。しゅうかい。
「学生の品行も随分−なりしと」〈逍遥・当世書生気質〉


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